「MacBook」の2015年モデルは単に「MacBook Air」を薄型化、軽量化しただけのバージョンではない。Appleは同ノートブックを完全に一から設計し直した。残念ながら、そうした変更のために、ユーザーが自分で修理することが極めて困難になってもいる。
2015年モデルの12インチMacBookは、2種類の基本ハードウェア構成(1.1GHzのCPUと256Gバイトのストレージ、1.2GHzのCPUと512Gバイトのストレージ)と3種類のカラー(シルバー、ゴールド、スペースグレイ)が用意されている。われわれが使用したゴールドのテスト機には、Intelの1.1GHzの「Core M」デュアルコアプロセッサ、8GバイトのRAM、256Gバイトのストレージ、「Intel HD Graphics 5300」が搭載されていた。
実環境でのテストや価格体系など、MacBookの2015年モデルについて詳しくは、米CNETのDan Ackerman記者が執筆した詳細なレビュー記事を参照してほしい。
新型MacBookはすべてのモデルが「Retina display」を搭載しており、電源、USB、ディスプレイのポートを個別に搭載するのではなく、単一の「USB-C」ポートが採用された。ただし、3.5mmヘッドホンジャックは残されている。キーボードは完全に再設計された。キーの下の機構、実際のキー自体、照明のすべてが新しくなっている。新型MacBookは、「MacBook Pro」の2015年モデルに採用されたAppleの「Force Touch」トラックパッドも搭載する。だが、これらは外側の目に見える部分の変更点でしかない。内部にはさらに多くの変更が隠されている。
MacBookの2015年モデルを分解したときの写真は、詳細な分解フォトレポートに多数掲載している。
特殊な工具が必要:ケースを開けるだけでも、また、内部コンポーネントを取り外すにも、いくつかの専用工具がなければ作業できない。ケースパネルは分解防止用のペンタローブねじで本体に固定されている。これは、MacBook Air、MacBook Pro、「iPhone」で使用されているねじと同じものだ。取り外すには、特別な5角(星形)ねじ回しが必要になる。
ケースの内側には、トルクスねじやプラスねじ、さらにはトライウィングねじまである。内部のハードウェアを取り外すには、静電放電(ESD)対策ピンセットや、こじ開けるためのさまざまなプラスチック製工具も必要だ。
全く新しい内部ハードウェアレイアウト:新型MacBookは、外から見るとMacBook AirやMacBook Proに似ているが、内側は完全に再設計されている。まず、通常はノートブックの本体に取り付けられる多くのコンポーネント(ロジックボードやバッテリなど)が、取り外し可能なケースパネルに取り付けられている。これは、ケースの半分ともう半分が、非常に薄く極めてもろいケーブル数本で接続されていることを意味する。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス