15インチのRetina displayは、登場したときは先進的なディスプレイだったが、今やHD以上のスクリーン解像度は、さまざまなサイズや価格帯のノートブックで、一般的に採用されるようになっている。とはいえ、Retina displayは今もMacBook Proの重要なセールスポイントであり、画像の鮮やかさ、明るさ、シャープさは、どのハイエンドノートブックにも引けをとらない。Retina displayの解像度は2880×1800ピクセルで、文字やプロが扱う高解像度写真を表示するときに真価を発揮する。2015年現在、MacBook Airの2機種と、いまだに販売されていることが不思議な唯一の「クラシック」MacBook Proを除いて、すべてのApple製ノートブックが1080p以上のディスプレイを備えている。
ビデオ | HDMI、mini-DisplayPort(×2) | オーディオ | ステレオスピーカー、ヘッドホン/マイクのコンボジャック | データ | USB 3.0(×2)、Thunderbolt 2(×2)、SDカードリーダー | ネットワーク | 802.11ac Wi-Fi、Bluetooth |
これに関しては、1基の「USB-C」ポートしかない新型12インチMacBookと対照的だ。15インチMacBook Proは、2基のUSB 3.0ポート、「Mini DisplayPort」出力端子としても使用可能な2基の「Thunderbolt 2」ポート、SDカードスロットを備え、Bluetoothと802.11ac Wi-Fiをサポートする。光学ドライブとイーサネットジャックは搭載されていないが、これらは15インチノートブックでも非搭載になることが増えている。
15インチMacBook Proは高級ノートブックであり、それに見合った高水準のパフォーマンススコアを期待できる。とはいえ、このモデルのCPUは旧型の第4世代Intel Core iシリーズから現行の第5世代チップ(13インチのMacBook ProとMacBook Airに搭載)にアップグレードされていないため、2014年モデルからの性能向上はごくわずかだ。また、米CNETがテストした2014年モデルの構成と2015年モデルの構成を直接比較するのは難しい。というのも、2014年の15インチMacBook ProにはIntelの「Iris」統合グラフィックスしか搭載されていなかったのに対し、2015年の構成にはAMDのディスクリートグラフィックスカードRadeon R9 M370Xが含まれているからだ。
Core i7プロセッサを搭載するハイエンドの中型「Windows」ノートPCと比較したところ、2014年と2015年の15インチMacBook Proはいずれも「Razer Blade」と同等の性能を示し、NVIDIAグラフィックスと4Kディスプレイを搭載するDellの新型「XPS 15」よりやや高速だった。これらの機種はすべて、第5世代Core i5 CPUを搭載する13インチMacBook Proの2015年モデルのパフォーマンスを大幅に上回っている。
MacBook Proの上位構成に含まれるAMDのグラフィックスカードは、高度な写真編集や動画編集に威力を発揮する。だが、ゲームに関しては、それほどではないかもしれない。「OS X」向けのゲームはまだ、控えめに言ってもあまり活気がなく、「BioShock Infinite」や「Metro: Last Light」といった人気ゲームでさえ、Macでは、高解像度や詳細な設定が一部削られたバージョンしかプレイできない。それでも、われわれがテストしたDell XPS 15の「GeForce 750M」など、NVIDIAのミッドレンジGPUの方が、メインストリームゲーム向けに効果的にチューニングされている。少なくとも、クロスプラットフォームゲーム「Tomb Raider」を使っての直接比較ではそうだった。
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