動画がポップアップウィンドウで再生されるという新機能もある。ピクチャインピクチャと呼ばれ、スクリーン上でドラッグすることができる(画面分割もピクチャインピクチャも、一部のAndroid端末にはすでに搭載されている)。
「Split View」を使えるのは「iPad Air 2」だけだが、Slide Over機能は、「iPad Air」とiPad Air 2、そして「iPad mini」の比較的新しいバージョンで動作する。
iOS 9の発表にあわせて、Appleのモバイル決済サービスが間もなくポイントカードなどに対応予定であることも発表された。
また、Apple Payは新たに英国でも利用可能になり、多数のブランドと銀行が参加する。米国では、Discover CardがApple Payに対応するほか、Trader Joe'sなど数ブランドが加わることになる。
「Passbook」を覚えているだろうか。このアプリはWalletという名前に変わる。搭乗券やカードはすべてそのまま残るため、ごく小さな変更でしかないが、Apple Payの発表時にAppleが掲げた大きなテーマの1つは、財布(ウォレット)を一掃することだった。Passbookの名前がWalletに変わるのも、その方向への新たな一歩だ。
Notesアプリは、長いあいだ進化が止まっていた。iOS 9では、書式設定のツールバーが追加され、チェックリストも作成できるようになった(これは素晴らしい)。WWDCのステージでは、普通のリストをすばやくラジオボタン付きのチェックリストに変え、チェックマークを付けられるというデモが行われた。また、メモへの写真の埋め込み、画面上での手書き、ウェブページへのリンクなどの機能も追加されている。
Appleによると、iOS 9ではバッテリ持続時間が最適化されてこれまでより1時間長くなり、また新しい省電力モードを有効にすると持続時間がさらに3時間延びるという(これも、一部のAndroid端末に同じような機能がある)。
2要素認証のサポートで、セキュリティがさらに強化されるだろう。
Appleによると、iOS 9はほぼすべてのデバイスと互換性があるという。「iPad 2」と「iPhone 4s」でもiOS 9がシームレスに機能するはずだ。この点は大きい。なにしろ、「iOS 8」のときにもAppleはこれらの古いデバイスについてゴーサインを出していたが、動作が遅くなったという報告が相次ぎ、それを聞いた他のユーザーはアップデート自体を見送っていたからだ。
開発者向けには現在パブリックベータが公開されており、一般ユーザーも7月にはパブリックベータの申し込みができるようになる。無償のOSアップデートの提供開始は2015年秋に予定されており、その際にはおそらく新しいiPhoneとiPadも発表されることだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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