他にもう1つ、非常に具体的なアクティビティがある。夕食中、ディスプレイを下にしてテーブルに置いていたとしよう。お気に入りの5人の誰かから電話やメッセージがあると、側面がその友人に割り当てられた色で光る。電話に出られない場合は、カメラモジュールの近くのセンサを押せば、あらかじめ設定しておいたメッセージを送信することができる。
サムスンはNote Edgeに初めて搭載した機能をほとんど削除してしまったが、2つの機能をS6 edgeに引き継いでいる。筆者が気に入っているナイトモードでは、ユーザーが指定した睡眠時間中は時刻が表示され、スクリーンの他の部分はオフになる。夜中に目を覚ましたときに時刻を確認できるだけの明るさで光るが、眠りに戻るのを妨げるほど明るくはない。
実際には、スリープ状態のEdgeディスプレイをいつスワイプしても(本体の電源が入っている限り)、日付と時刻、天気、見落としたメッセージや未読メッセージのバッジを表示させることができる。このとき若干の遅延が発生する(サムスンはこれを修正すべきだ)が、使用の妨げになるほどではない。
サムスンが「Galaxy S6 edge」で画面の両側が曲面になっているスクリーンを採用したのは、ユーザーにとって役立つからという理由ではなく、同社ができることをしたという理由が大きい。
それは喜ばしいことだ。少々、リスクのある賭けではあったが、スマートフォン業界はこれまで以上に好意的に受け入れている。S6 edgeの両端を曲面にしたことは、功を奏している。なぜなら、実物を手にして、筐体からわずかに盛り上がったようなスクリーンを目にした瞬間、その滑らかなデザインに引き付けられるからだ。
iPhone 6と「Galaxy S6」には多くの類似点があるため、2つの端末をはっきり区別する最大の要因は、搭載OSが「Android」か「iOS」か、という点だ。だが、S6 edgeを見ると、それだけではないことが分かる。Appleは、曲面スクリーン搭載スマートフォンといった製品を試したことがないが、サムスンのS6およびS6 edgeはどちらも見た目が素晴らしい上に、すぐに夢中になれる。
サムスンの創造性を示すヒントは、そのエッジ部分にある。
S6 edgeと比べると、ベーシックモデルのGalaxy S6は、万人受けするスマートフォンであり、S6 edgeにも通じる多才な機能と高性能のハードウェアを備えている。
何らかの魅力を感じるなら、S6 edgeの購入を検討してもよいだろう。その美しいデザインの外観とともに、Edgeスクリーンに実用的な機能がいくつか実装されているのが主な理由だ。これらの仕掛けは機能が限られているため、「キラー」アプリとは言えないというのが筆者の見方だが、実際に購入するかどうかを決めるのは、デザイン面で自分の美的センスにマッチするところがあるかどうかだ。
出費にうるさく、S6 edgeのしなやかな形状に心が引かれない人ならば、その分の予算を投じて通常モデルであるS6の64Gバイト、または128Gバイトモデルに格上げするのもいいだろう。どちらに転んでも失敗はない。結論を下すのは、あなた自身であり、財布の中身が許すかどうかだ。
ただし、どちらのモデルも必ず実際に手に取ってチェックしてみることだ。S6 edgeの実物を見れば、そのひとつ上の素晴らしさを容易に納得できるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
NTT Comのオープンイノベーション
「ExTorch」5年間の軌跡
日本のインターステラテクノロジズが挑む
「世界初」の衛星通信ビジネス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
先端分野に挑み続けるセックが語る
チャレンジする企業風土と人材のつくり方