(編集部注:米CNETによるサムスン「Galaxy S6」のレビューを複数回に分けて翻訳して公開します)
第2回より続く。
「Galaxy S6」のバッテリ性能はどうだろうか。容量は2550mAhで、「Galaxy S6 edge」はそれよりわずかに大きく2600mAhだが、どちらも2014年モデルの2800mAhバッテリより少なくなっている。
米CNETが実施した標準的なビデオループテストでは、バッテリが切れるまでの時間は平均で12.4時間だった。「HTC One M9」の平均は約9時間弱だったので、それよりは数時間程度長いことになるが、それでも15時間18分だった「GALAXY S5」より何時間も短くなっている。
ちなみに、ウェブやYelpの閲覧、電子メールのチェック、ソーシャルネットワークへの写真のアップロード、「Google Maps」を使った移動など、筆者が日常的に行う操作をひととおり実行しても、バッテリはほぼ1日持った。ただし、バッテリというのは次第に消耗していくものであり、端末の使い方が過酷なほどその消耗も早いということには注意しよう。要するに、1回の充電で昼も夜もずっと使い続けられ、なお余力があるような機種ではないということだ(繰り返しになるが、S5のように新しいバッテリと交換できない点にも留意してほしい。とはいえ、mophieの充電機能付きケースが2015年内に100ドル程度で発売される予定だ)。
バッテリが1日中持たないのであれば、せめて充電が簡単にできるように、クイック充電やワイヤレス充電の機能を提供しようというのが、サムスンの目標なのかもしれない。クイック充電は宣伝どおりに機能し、約1時間で70%充電できた。ワイヤレス充電は、すべての「Qi」規格ワイヤレス充電器と互換性がある。筆者は、手元にあったNokiaの充電パッドと、サムスンの別売りの充電器を試してみた。それに加えて、省エネモードと、さらに厳格な超省エネモードもある。
Galaxy S6ではLTEが標準で、カテゴリ6接続に対応しており、理論値では下りが300Mbps、上りが50Mbpsだ。実際の通信速度は、各ネットワークの強度によって変わってくるだろう。
サンフランシスコでT-Mobileのネットワークを使ってSpeedtest.netの診断アプリを実行したところ、筆者のスコアは1桁台の結果から、最大で下り23Mbps、上り26Mbpsまでの幅があった。
実際の体感速度もそれに近かった。サンフランシスコ中心部から離れたプレシディオ近辺など、電波の弱い地域では、プログレスメーターが回り続け、写真もアップロードできなかった。
とはいえ、ほとんどの場合、ページの読み込みもアイテムのストリーミングも問題なく行える。
住んでいる地域がLTEのサービスエリア外だとしても、S6は定格値で下り42.2Mbps、上り5.76MbpsのHSPAネットワークにも対応している。
内蔵のWi-Fiは、802.11 a/b/g/n/acの各プロトコルをサポートする。
LTEの結果と同様、通話品質も利用するネットワークによって大きく違ってくる。もちろん、端末そのものには膨大な技術が投入されているが、甲高い音など、回線で聞こえてくる雑音は、ほとんどがネットワーク関連のものだ。
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