旅行と費用管理に関する情報を提供するCertifyの最新の調査報告書によると、2015年第1四半期の米国におけるすべての有料乗車のうち、Uberが半数近くを占めたという。
この市場には、タクシーやシャトル、リムジン、そして、UberのほかLyftやSidecarといった配車サービスなども含まれる。
Certifyの調査では、Uberが1年でいかに急速にペースを上げているかが証明されただけでなく(従来のタクシー業界やリムジン業界に携わるすべての人に恐怖を植え付けたことは言うまでもない)、Uberが第1四半期のすべての有料乗車の約46%を占めたことも明らかになった。前年同期はわずか15%だった。
しかし、長い目で見れば(Uberの料金が現状の水準にとどまる限り)、経営者たちは実際にはこうした情勢の変化を喜ぶべきだ、とCertifyは示唆した。第1四半期のUberの利用料金は平均31.24ドルで、タクシーの平均利用料金35.40ドルより少しだけ安い。
Uberはこの1年間、ビジネス旅行者への対応を加速させている。
より安価な「UberX」サービスや「UberPool」の相乗りを通して、低料金を提示することに加えて、Uberは費用を抑制するためのツールや、あらかじめ設定した時間内に社内ポリシーに合致する乗車のみを許可できるようにするツールなど、いくつかの法人向けツールも用意した。
サンフランシスコにあるUber本社の幹部陣は、法人顧客の間で急激に人気が高まっていることを認識しているようだ。
Uberの関係者は米国時間4月7日、ブログ記事の中で、「われわれはCertifyの調査には参加していないが、Uberを利用して出張のニーズを満たす企業や従業員が増えていることは、当社独自のデータでも明らかになっている。実際に、『Uber for Business』が都市だと仮定すると、同サービスは史上3番目に速いペースで成長している都市になる」と豪語した。
Certifyの調査は大都市市場を対象に実施され、ニューヨークシティやワシントンDC、アトランタ、マイアミ、シカゴ、ダラス、サンフランシスコ、ロサンゼルスなどが対象都市に含まれている。
Uberはさらに、ほとんどの従業員は70%超の確率で低価格のUberXサービスを選択し、1回の出張につき費用を平均30~40%節約する傾向にあるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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