S6をGear VRアクセサリ(S6を「Oculus Rift」風の仮想現実ゴーグルに変えるもの)で使うつもりなら、解像度アップを実感できるだろう。S6がユーザーの目からわずか数インチ(1インチは約2.5cm)のところに来るからだ。
しかし、日常的な用途では、S6の極めて高いスクリーンピクセル密度は、おそらく大半のユーザーが気づかないほど精密なものだ。スペック上は印象的な機能だが、現実の生活では、決定的に重要なものではない。
サムスンはAndroidの上のカスタムレイヤとして、大きくて重い「TouchWiz」インターフェースを使用しているが、顧客は何年も前からそれを不満に思っていた。今回のTouchWizは違う。サムスンはAndroid 5.0 Lollipopに関しては、同社独自の追加機能を削減し、Googleの「Material Design」に大きく頼っている。サムスンは、何年もかけて構築してきたソフトウェアをすべて捨て去ることはせずに、よりシンプルなレイアウトを採用することに成功している。ただし、そのフレームワークを実現した功績の多くは、Androidのものだ。
Lollipopのおかげで、セットアッププロセスは以前よりはるかに円滑になっており、セットアップでの機能(「S Voice」や指紋スキャンなど)の有効化について説明するチュートリアルも用意されている。
筆者は通常、新しいスマートフォンを全く音の出ない状態に設定する。甲高い音やハプティック(触覚)バイブレーションに苛立ちを感じるからだ。しかし、サムスンはその2つを許容可能な「Windows Phone」のレベルにまで抑えている。
サムスンはメニューも削減した。画面を分割して表示するマルチウィンドウモードを利用すれば、これまでのように2つのプログラムを同時に開くことができる。従来、ユーザーが自分でマルチウィンドウモードを有効にしてポップアウトメニューから選択する必要があったが、S6ではこのモードが常に有効で、「Recents」トレイから起動することができる。Note 4を使うときのように、これらのウィンドウをドラッグしてリサイズしたり、浮遊する泡のようなアイコンに変えたりすることも可能だ。
他の主要機能には、プライベートモードや着信拒否、イージーモード、「Do Not Disturb」(おやすみ)、人気の高いジェスチャー(「Direct Call」など)、「Smart Stay」などがある。テーマをインストールできる領域も登場した(筆者のレビュー機では、これまで3つの領域を確認している)。「Kids Mode」(とその他の多くの機能)は「Galaxy Apps」アプリに隠れているが、S5のフローティングショートカット機能「Toolbox」など、往年のツールの中には削除されたものもある。
廃止されたパワーユーザー向け機能は他にもある。通知シェードを2本指で下にドラッグしたときに表示されるクイックアクセスコントロールと各種設定の包括的なリストだ。S6でこの操作を実行すると、1本指で下にスワイプしたときと同じシェードが表示される。
続く。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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