Microsoftは、サムスンとの提携を拡大し、サムスンの「Android」タブレットにMicrosoftのモバイルアプリやサービスをプレインストールすることを発表した。また、Dellなど他のOEMとも同様の契約を新たに締結したことを明らかにしている。
米国時間3月23日に発表されたサムスンとの契約は、一般ユーザー向けと企業向けのアプリおよびサービスをプリインストールするというものだ。サムスンは、同社の「さまざまなAndroidデバイス」にMicrosoftのサービスとアプリをあらかじめインストールする。具体的には、「Office 365」とサムスンの「KNOX」ビジネスパックをサムスンのAndroidタブレットに搭載することになっている。
サムスンは2月、Microsoftの「OneNote」「OneDrive」「Skype」を「Galaxy S6」と「Galaxy S6 edge」にプレインストールすると発表している。サムスンが23日に発表したところによれば、今から数カ月以内、つまり2015年前半中に「Word」「Excel」「PowerPoint」、OneNote、OneDrive、Skypeを「一部の」Androidタブレットに搭載するという。
サムスンの企業向け販売チャネルから新しいAndroidタブレットを購入すると、ユーザーはバンドルするOffice 365のバージョンを「Business」「Business Premium」「Enterprise」の3つから選べるほか、サムスンのKNOXセキュリティ製品も使えるようになる。
また、Microsoftは同じく23日、他のメーカーとも製品のバンドル契約を締結したことを明らかにした。提携先は、Dellのほか、ドイツのTrekStor、ポルトガルのJP Sa Couto、イタリアのDatamatic、ロシアのDEXP、カナダのHipstreet、パキスタンのQMobile、アフリカのTecno、トルコのCasper、Pegatronなど各地域のOEMだ。これらの提携先ハードウェアメーカーは、Word、Excel、PowerPoint、OneNote、OneDrive、SkypeをプレインストールしたAndroidデバイスを、2015年内に発売する。
(興味深いことに、この新しい提携に関するMicrosoftのブログ記事は、Peggy Johnson氏が執筆している。Johnson氏は、同社のグローバルビジネス開発を担当するエグゼクティブバイスプレジデントで、最高経営責任者(CEO)Satya Nadella氏の直属だ)
さらに、うわさが正しければ、Androidのオープンソース版派生OS「CyanogenMod」を手がける新興企業のCyanogenが、同じような提携をMicrosoftと結ぶ次の企業になるかもしれない。Forbesの23日付の記事によれば、Cyanogenは「Microsoftのいくつかのモバイルサービスを搭載する幅広い提携を間もなく結ぶ」予定で、「『Bing』、音声デジタルアシスタントの『Cortana』、クラウドストレージシステムのOneDrive、それにSkypeと『Outlook』がCyanogenのデバイスにプリインストールされる」見込みだという。
Microsoftに関しては当初、少数株主としてCyanogenに投資することを検討しているとのうわさがあったが、少なくとも今の時点では、投資は行わないことにしたようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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