今回レビューしたのはChromebook Pixelの基本モデルだ。このモデルに搭載されているプロセッサはIntelの「Core i5-5200U」(2.2GHz)であり、RAMは8Gバイト、ストレージは32Gバイトとなっている。これは前世代のモデルよりもRAMが2倍で、CPUも若干高速化されており、価格は300ドル安くなっている。しかし、今回のモデルにはLTE接続機能が搭載されていない。1299ドルのモデルはプロセッサとして「Core i7」(2.4GHz)を搭載しており、RAMは16Gバイト、ストレージは64Gバイトとなっている。これは同価格であった2013年の基本モデルと比べるとかなりの強化だ。また、ストレージ容量の小ささは弱点と言えるかもしれないが、緩和手段はある。SDカードを挿入すると、本体内に完全に収まるため、邪魔にならない安価な拡張ストレージとして使用できる。通常のノートPCの場合、SSDであれば128Gバイト以上を搭載しており、より速度の遅いハードディスクであれば一般的に、500Gバイトや1テラバイトというさらに大きな容量を搭載している。
Chromebookのパフォーマンスをテストするのは簡単ではない。われわれがいつも使用しているアプリは、Chrome OSでは動作しないのだ。このため、ブラウザのパフォーマンスをテストするために、ウェブベースのベンチマークを使っていくつかのテストを実施してみた。そしてChromebook Pixelと他の複数のChromebookを競わせ、パフォーマンスを比較してみたところ、良い成績が得られた。詳しくは本記事の最後にあるテスト結果を参照してほしい。
実行したどのベンチマークでも、ハードウェアに問題は感じられなかった。確かに、これだけでは十分ではない。ウェブ関連では特にハードウェアを酷使するようなテストはそう多くなく、高速なCPUとそこそこのRAM容量、軽量OSのChromeという構成のおかげで、筆者が試してみた動画のストリーミングやオンラインでの画像編集作業は軽々とこなせた。ゲームについては正直なところ、ウェブ上や「Chromeウェブストア」で公開されているものに限られているが、ゴージャスで渋いナレーションの「Bastion」も利用でき、スムーズに動作した。
GoogleはChromebook Pixelのバッテリ持続時間が12時間であり、前世代製品の5時間から増えていると述べている。われわれは、ディスプレイの輝度と音量を50%に設定し、テレビをずっと視聴し続けるユーザーという典型的なシナリオを再現するために、ウェブ上のストリーミング動画を連続再生するテストを実施した。その結果、Chromebook Pixelは平均すると約7時間30分動作し続けた。筆者自身の使用方法は、Spotify経由のストリーミング音楽と、たまに視聴するYouTubeクリップ、それなりの読書、大量の書き物というのが基本だ。この場合、Chromebook Pixelは1日以上何の問題もなく使用できた。
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