Googleは現地時間3月11日、ロンドンのトッテナムコートロードに店舗内店舗をオープンした。ここは英国の首都ロンドンでもハイテク製品の販売店が集まる地域として以前から知られる地区だ。小売店「Currys PC World」内に設けられたこの店舗は、さまざまな種類の「Android」および「Chrome OS」製品に加え、スティック型ストリーミングデバイスの「Chromecast」を取りそろえ、Googleのプラットフォームを搭載する数多くの製品について、来店客に情報を発信する場となっている。
Googleの店舗は、Appleの実店舗と同じようなコンセプトで運営されるようだ。来店客は、店舗内を歩きまわってデバイスやソフトウェアを試したり、製品の使い方を学べるクラスやイベントに参加したりできる。また、「Virtual Space Camps」と呼ばれる、子供たちがプログラミングの基本を学べる講座を開催する構想もある。
Googleは、これまでほとんどの事業活動をオンラインで行い、Webベースのマーケットプレイス「Google Play」で製品を販売してきたが、実店舗の開設を目指しているといううわさは何年も前からあった。
実店舗が登場した今、これを手始めとして、Googleがさらに積極的に実店舗を手がけるのではないかと考えたくなる人もいるだろう。モバイル市場の主要なライバルであるAppleが実店舗の領域で大きな成功を挙げているからだ。
Googleの英国支社でマーケティングディレクターを務めるJames Elias氏は11日に発表した声明で、多くの買い手にとって実店舗は今でもなくてはならない体験だと指摘した。
「誰もが使うデバイスは驚くべきペースで進化しているが、そうしたデバイスを購入する方法は長年変わっていない。Googleの店舗で、われわれはGoogleが提供するすべてのものを、お客様が実際に触り、試し、学ぶことができる場所を用意したいと考えている」とElias氏は述べた。
今後の展開について、Googleは、2015年内にさらに2つの「店舗内店舗」を英国の小売店内にオープンする予定だと述べた。ただし、独立した直営店を設けるかどうかについて、同社は明らかにしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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