サンフランシスコ発--Facebookはこの8年間、ウェブ上のあらゆる開発者が同社のソーシャルネットワークサービスと相互に作用できるようにしようと取り組んできた。同社は今回、開発者らが同社のアプリとも相互に作用する新しい方法を見いだした。
Facebookは、スマートフォン向けモバイルチャットプログラム「Messenger」に新機能を組み込んでいる。米国時間3月25日から、アプリ開発者らは「Messenger Platform」に連携して、音楽、写真、動画といったコンテンツを送信できるようになる。これにより、Messengerと月間6億人を超えるそのユーザーが、新しいアプリとサービスを利用できるようになる。
Facebookは当地で開催した「F8」開発者会議で、コミカルな動画サービス「JibJab」やアニメーションGIFの検索および送信サービス「Giphy」などのアプリ開発者らと連携していることを明かした。Messengerを通してこれらのアプリをインストールしたユーザーは、ボタンをタップしてアイテムを友人に送信できるという。Messenger Platformのリリースに向け、Facebookと提携している主な企業にはESPNやThe Weather Channelなどがあり、リリース時点で40以上のアプリが準備される。
Facebookは、企業がMessengerを統合して、購入品の出荷や追跡などの情報を共有できるようにするほか、ユーザーが企業に連絡して注文を変更できるようにする予定だ。
決済サービスPayPalの元社長で、現在はFacebookのメッセージ製品担当バイスプレジデントを務めるDavid Marcus氏は、「オンラインショッピングに、パーソナライズされたサービスを再導入する」と述べた。
Messengerの機能をさらに拡張することで、Facebookはスマートフォンユーザーに一層訴求できるようになる可能性がある。スマートフォンユーザーは、写真撮影やゲームにいたるまであらゆる機能を求めてアプリをダウンロードすることにますます慣れてきている。
このことは、Facebookがアプリという人気の高い分野を活用し、結果的にユーザーの利用率増加を促す可能性がある。
音楽共有サービス「Zya」の場合、Messengerを通して楽曲を受信したユーザーは、スマートフォン上に「Ditty」アプリをダウンロードするよう勧められることになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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