Facebookは米国時間3月24日、「F8」開発者会議の詳細情報をモバイル通知でうっかり発信した際に、同社が新たに提供する「テレポートステーション」について触れていた。
Facebookは25日、この球体動画について発表した。このインタラクティブなショートフィルムは、都市や建造物などの場所を360度の角度で見渡すことができるものだ。Facebookによると、これらの動画は24台の高解像度カメラによって撮影されているという。同社はライブの球体動画についても実験中である。
Facebookは、このようなインタラクティブな映像を、「News Feed」だけでなく「Oculus Rift」ヘッドセットにも導入すると述べている。Oculus Riftは、3Dの世界をシミュレーションするゴーグル型製品だ。Facebookは開発元のOculus VRを2014年に買収している。Oculus Riftを装着したユーザーは、完全没入型のVR環境で、別の場所に「テレポート」することができるようになる。
Facebookの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は、14億人のユーザーがFacebookで共有するものの種類が、テキストや写真から動画へと移行しつつあると述べた。単なる動画を超えて、仮想現実(VR)やいわゆる拡張現実(AR)、あるいは日常的な風景への3D映像のオーバーレイが、次の最先端分野になると同氏は見ている。
Facebookは球体動画で、同社のVRプラットフォームのゲーム以外の最初の具体的な使用事例の概要を示し、このような種類の動画がFacebook上で存続し、共有できるという概念を開発者らに示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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