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反応率が高い「LINE@」活用のコツ--個人ユーザーについに開放 - (page 2)

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レスポンスの速さ、距離の近さ、ブロック率の低さ

 LINE@の一般公開後のダウンロード数は非公開だが、「手応えはあった」と長福氏。発表後すぐ、一般ユーザーからの反応が多く上がってきた。「想定通り。リテラシーが高いアーリーアダプターの人たちにいい使い方をしてもらっている。著名な人が使うことによって『自分ならこういう使い方ができるのではないか』というのが一般に浸透しつつある。ファーストステップとしてよかった」(長福氏)。

 利用したユーザーの声を拾うと、「投稿に対するレスポンスの早さに驚いた」というものが目立つ。「反応が返ってくる率が高い」「フォロワーとの距離感が縮まった」「Twitterよりさらに近い感じ」など、ポジティブな意見が多い。


国内でのアカウント開設数の推移

 LINE@の大きな特徴としては、ブロック率の低さが挙げられる。「元々好きな人を登録しているためだろう。より情報がほしいのでブロック率が低いのでは」と長福氏は推測する。LINE@を使いこなすポイントとしては、自動応答メッセージを用意しておくことだ。これがあると「面白い」とファンを増やせる可能性がある。「まずはこのアカウントはどういうアカウントか分かるようにしておくといい」という。

すでに新規来店につながった例も

 前述通り、一般公開にあたり、すでにさまざまな利用法が現れ始めている。たとえば、消しゴムはんこを販売するアカウントは、LINE@で注文を受け付けている。保険の営業マンが顧客とのコミュニケーションにLINE@を利用するケースもある。顧客は事故を起こしたらLINE@経由で連絡し、営業マンがオペレーションセンターにつなぐという流れだ。地域の消防団などで、地域のコミュニティとして使う例もある。

 これまで個人のLINEで顧客とつながっていたという美容師も、LINE@を始めた。美容師は、ヘアスタイルの写真や、必ず出てくるユーザーの疑問・質問を一斉送信するなどして活用。顧客から寄せられた感想に対しては1対1トークでお礼文を送っている。開始3日間でLINE@経由で6人の新規来店があったという。「言いにくいことも言えるLINEの近寄りやすさはすさまじい。今後、空いている日やスケジュール変更などを一斉配信したい」(同)。

 中には友だちとなった人の人生相談に乗ったり、普段の生活が分かるような写真を公開するなど、ユニークな使い方も現れている。「もっとビジネスっぽい使い方をするかと思ったが、ファンとの絆を強める使い方が目立つ」(長福氏)。


LINE@のカテゴリ別のアカウント開設割合

 幕田氏は、「LINE@は基本的には販促やマーケティング活用を支援する意味合いが強いビジネス向けサービスのため、まずは発信するメッセージの受け手となる『友だちを多く集めましょう』という部分を強化してもらえるよう呼びかけている。ただし、あえて本当に知っている人だけの狭いコミュニティ内で有効活用するという使い方もある」と話す。

 ある高級飲食店は、LINE@では大切にしている顧客とだけつながりたいと考えている。たとえば、いい食材が入った時にお得意様にだけ連絡するツールとして使いたいわけだ。そのために、常連にだけLINE@のアカウントを教えている。また、大学では教授がゼミの生徒とのコミュニケーションを円滑にするためにゼミ専用のLINE@アカウントを開設している。課題や授業のフィードバックなどは一斉メッセージで送り、生徒からの個別の質問や相談には1対1トークで対応するなど、LINE@の特性をうまく利用してクローズドに活用している。

LINE@を携帯電話くらい普及させたい

 「LINE@は一般的には友だちを集めて初めて機能するので、集める部分が大事なステップ。集めた人には必ず結果がついてくるので、名刺に刷ったりブログに書いたりと、まず友だち集めを工夫してもらいたい。つながればエンゲージメントが高まるはず」と長福氏はアドバイスする。

 クローズドなLINEに対してLINE@はオープンになるので、安心安全な利用について不安の声も上がっている。そこに対しては、サポートやパトロール強化などで対応していく予定だ。また、18歳未満のユーザーはLINE@アカウントを開設できないようにしている。

 ただ、これには問題もある。MVNOを利用していると年齢認証サービスが使えないため、ユーザーから改善を求める声があがっているのだ。ここに対しては、「LINE全体としてはセキュリティを保持したいので、MVNOへの対応は考え中。今後もユーザーニーズはしっかりとヒアリングしていきたい」という。

 「ビジネスユースを引っ張ることでLINEをさらに活性化したい。LINE@をスマートフォンや携帯電話くらい当たり前に使ってもらいたい」と長福氏はビジョンを語る。最終的には、プライベートはLINE、生活の中でそれ以外のアクションをする時にはLINE@という未来を期待しているという。

 今回ご紹介したLINE@はいかがだったろうか。ビジネスでのSNS活用を考える人には、一考する価値がありそうだ。


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