主婦向けクラウドソーシングサービス「シュフティ」を運営するうるるは3月5日、中小企業の生産性向上に関する課題や、クラウドソーシングに関する関心度などを調査した結果(PDF)を発表した。調査対象は、社員数300人以下の企業で管理職以上の立場にいる、30~50代の男女600人。
これによれば、中小企業の現場では約9割が「事務処理などの雑務で生産性を高めるべき本質的な業務に集中できてない」と感じており、約7割が「1日30分以上3時間未満も無駄になっている」と感じている。また、それらの多くが、無駄のある状況を改善するための対策をとっておらず、「何か良い対策があれば取り入れたい」と考えているという。
「クラウドソーシング」という言葉の認知は6割強。実際に活用しているのは1割弱と低い割合にとどまったが、書類作成補助やデータ収集/営業事務/文章作成などを依頼できる「事務系クラウドソーシング」について、6割強が「活用してみたい」と回答。また、もともと事務職などで働いていた主婦が、子育てなどと両立しながら在宅で事務の仕事ができる主婦向けの「事務系クラウドソーシング」について、6割強が「新しい女性活用として関心がある」と答えた。
依頼したい事務作業の1位は「ExcelやWordの資料作成」、2位は「請求書作成・営業資料作成などの営業事務作業」、3位は「データ収集・資料化の事務作業」。他方、事務系業務を依頼したい在宅ワーカーの1位は「納品実績や納品能力認定などで保証された人」、2位は「やり取りの文章が丁寧な人」、3位は「やり取りがスピーディな人」で、質や信頼感が「専門スキルが高い人」や「安くできる人」を上回る結果となった。
うるるが2014年4月に実施した「子育て主婦のお仕事に関する意識調査」の結果(PDF)では、子育て中の主婦が家事や育児のすきま時間に在宅で仕事ができる時間が「2~4時間未満」(38.3%)、「1~2 時間未満」(32.5%)、「30分~1時間未満」(10.7%)だった。同社では、今回の調査でわかった、中小企業が事務作業で無駄にしている時間「30 分以上3時間未満」(67.5%)とのリソースのマッチングができれば、「中小企業の現場の生産性向上と主婦の就業希望が満たされる」と見ている。
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