不思議なことに、通知パネルとクイック設定メニューは分離されている。画面上部から下にスワイプすると、通知が表示される。また、画面下部から上にスワイプすると、こちらには輝度やWi-Fiなどのさまざまな設定項目が表示される。これは、操作を簡単にするための変更の1つだと思われるが、筆者はプルダウンメニューに両方の機能が盛り込まれている通常のインターフェースと比べて、特に便利だとは感じなかった。
YOGA Tablet 2のシンプル化されたスキンとミニマリズムのデザインには巧妙さが足らず、使い勝手が向上しているとは言えない。アプリトレイのアルファベット順のリストが好きな筆者は古いタイプのユーザーなのかもしれないが、これがないのは悲惨だと感じたし、UIの操作をシンプルにするはずの修正も、Androidの特徴であるカスタマイズ性の高さを殺してしまっている。
YOGA Tablet 2には、1.33GHzのクアッドコアIntel「Atom Z3745」プロセッサ、2GバイトのRAM、16Gバイトの内蔵ストレージ、64Gバイトまで拡張可能なmicroSDスロットが搭載されている。
通常の使い方をしている限りは、応答性も高く操作はスムーズだった。ストリーミング動画の読み込みやウェブページの読み込みも高速で、ほとんどのアプリは1秒か2秒で起動した。大きなアプリやゲームは例外で、これらの起動にはやや時間がかかったが、それほど長かったわけではない。
大抵の場合は、多くのアプリをバックグラウンドで開いたままで使用しても、性能に問題はなかった。ただし、アプリを開こうとしたときに、そのアプリがクラッシュし、Wi-Fiに接続できない旨を知らせるエラーメッセージが表示されることが何度もあった。通常はもう1度試せば問題なく起動できたが、これはおかしな不具合であり、次回のOTAアップデートで修正されることに期待したい。
10インチ版と同じく、この8インチタブレットも1920×1200の解像度を持つIPSディスプレイを備えている。こちらのモデルの方が、ピクセル密度が高い分だけ見栄えはよい。このLEDディスプレイはシャープでカラフルであり、HD動画も生き生きとして見える。スクリーンそのものの輝度はそれほど高くないため、太陽の光が強い日は屋外での使用は難しいが、室内では問題はなかった。また、自動輝度設定機能は、しばしば環境の判断を誤り、輝度が低く設定された。
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