「Android」と「iOS」は長い間、世界のモバイルプラットフォームでトップ2とみなされてきたが、市場調査会社IDCが発表した最新の数字は、ライバル候補をさらに落胆させるものとなっている。
IDCが米国時間2月24日に発表した報告書によると、GoogleとAppleそれぞれのモバイルOSであるAndroidとiOSを合わせると、そのシェアは2014年第4四半期までに世界スマートフォン出荷台数の約96.3%を占めたという。2013年第4四半期末の数字(合計95.6%)からわずかに増加した。
個別にみると、Androidエコシステムは引き続き世界の市場の81.5%を占め、前年同期の78.7%から増加した。
iOSは、「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」が発売されたが、2013年末時点の15.1%から2014年末までに14.8%に減少した。
IDCのモバイル端末チームのリサーチマネージャーであるRamon Llamas氏は、今回の報告書で「Appleはファブレット市場に進出したため、同社が取り組む新しい機会は少ない」と示唆した。
その一方でLlamas氏は、Android分野では紛れもないリーダーであるサムスンの2014年の伸びは横ばいとなり、Androidエコシステム全体が「より小規模なベンダーにいっそう依存して出荷台数を伸ばした」と述べた。
シェアの比較的小さいその他のベンダーのうち、IDCの報告書で特に注目されている企業の多くは、Huawei(ファーウェイ)、Xiaomi(小米科技)、ZTE、Lenovoなどのアジアを拠点とする企業だ。Lenovoは2014年、GoogleからMotorola Mobility関連の資産を約30億ドルで買収している。
その他のスマートフォンOSについて、IDCのシニアリサーチマネージャーであるMelissa Chau氏は、Androidと iOSに続く第3位をめぐるシェア争いは、本格的な戦いというより、「小競り合い」の状態に近いと指摘した。
それでもChau氏は、市場の片隅で勃発しつつある戦い、つまり新興市場の低価格スマートフォンをめぐる戦いについて示唆した。
「Microsoftが『Lumia』の価格を徐々に引き下げて市場に投入し、2015年には『Tizen』がついにインドで登場するなど、Androidの牙城を少しずつ切り崩そうとする意気が依然としてある」(Chau氏)
Microsoftの「Windows Phone」は、前年比わずか4.2%増と伸び率が最も低かった。BlackBerryは上位4つのOSの中で唯一、前年比で減少し、2013年からマイナス69.8%のダウンとなった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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