Facebookの2014年は、大型買収のニュースとともに、先進的な広告やモバイルアプリの発表が盛りだくさんだった。では、2015年はどのような年になるのだろうか?
Facebookによるさまざまな発表や、企業買収、新たなイニシアティブのペースに目を向けてもらうと、同社の従業員はいつ息を抜き、休みを取るのだろうかという疑問が浮かんでくるはずだ。
しかし実際のところ、カリフォルニア州メンローパークのFacebookオフィスでは、同社の「旅程」はまだ1%しか進んでいないというモットーが叫ばれている。
同社は既に、インターネット接続を望む世界中のすべての人々がその望みを実現できるようにする、Internet.orgのようなイニシアティブによって、次の99%の旅程に向けた下準備への取り組みを開始している。また、Facebookは仮想現実のような新しいコンピュータテクノロジにも大きく投資している。
こういった取り組みは、Googleが売り込みに力を入れている自律走行車やスマートコンタクトレンズ、老化とそれに関連する疾患の問題への取り組みのように、新聞の見出しを飾るだけの華々しさを備えてはいない。しかし、Facebookは同社の未来と、世界中の人々をどのようにしてつなげ合うのかという点に力を入れている。
一部の投資家が混乱し、同社の株式から他の投資先へと乗り換えているのは、これらの投資が実を結ぶには時間がかかるとFacebookが述べているためだ。Facebookの最高経営責任者(CEO)Mark Zuckerberg氏は2014年10月に、同社による投資は「それ自体が有意義なビジネスになるまでに」10年かかる可能性があると述べた。Facebookの視点では、世界人口のおよそ7分の1が製品を使用するようになって初めて、実際に重要なものになるのだという。
Zuckerberg氏は「5年以上というタイムフレームで見た場合、われわれには10億人にリーチするだろうと考えている複数のサービスがある。『WhatsApp』や『Instagram』、検索がその代表だ。そして、目標となる規模に到達した後は、それぞれが有意義なビジネスになり始めると考えている」と述べた。
Facebookは特にこの1年、同社の投資家に対し、Zuckerberg氏のような長期的な視点に立って辛抱強く待つことを求めてきている。Facebookは、広告についてすら慎重なアプローチを採っており、アナリストや株主が何らかの期待を持つのは間違いだと述べてもいる。
では、2015年はどういった年になるのだろうか?
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