Appleが2015年を2014年以上に充実した年にするためには、多くのことを達成しなければならない。
Appleは2014年、大型スクリーン搭載「iPhone」を発表し、同社初のウェアラブルを披露したほか、モバイル決済サービスの提供を米国で開始した。また、「Mac」と「iPad」シリーズのアップデートや、モバイル向けとコンピュータ向けのソフトウェアの改善を実施している。さらに、同社史上最大規模の企業買収も行っており、ヘッドホンメーカーでありストリーミング音楽サービスのプロバイダーでもあるBeatsの買収に30億ドルを投じた。
多くの点で、Appleの2015年は、2014年に発表したことを発展させる年になるだろう。「Apple Watch」がついに発売となる予定で、「Apple Pay」などのサービスが拡大される見通しだ。人気のiPhoneとiPadの新モデルもリリースされるだろう。だが、こうしたデバイスに重要な変更が施されることも考えられる。たとえば「MacBook Air」への「Retina Display」搭載だ。また、iPadのスクリーンを大型化すれば、新たな顧客層を獲得できる可能性もある。
もちろん、Appleは2015年の計画についてコメントを控えた。
米CNETは、Appleの2015年に関して主に予測(少なくとも期待)される7つのことをまとめた。
Appleにとって、Apple Watchは2010年の「魔法のような」iPad以来、初めての新しい製品カテゴリだ。Tim Cook氏が最高経営責任者(CEO)に就任してから初めて売り込む新しい製品カテゴリでもある。Cook氏は1年以上にわたって、2014年に「素晴らしい」新製品を発売し、大きな成功を収めたスマートフォン、タブレット、コンピュータに続く「刺激的な新製品カテゴリ」に進出すると約束してきた。Apple Watchの目標は、その約束を果たすことだ。
Apple Watchが披露されたのは2014年9月のことだが、店頭に並ぶのは2015年の予定だ。Apple初のウェアラブルとなる同製品の正確な発売日は不明だが、同社は2015年の「早い時期」に発売すると約束している。同社はApple Watchを最も効果的に販売する方法を考え出し、消費者が実際に購入する前に試用できるようにする必要があるだろう。
Apple Watchの価格は349ドルからで、ステンレススチール製ケースを採用したApple Watch、アルミニウム製ケースを採用した「Apple Watch Sport」、18金のケースを採用した「Apple Watch Edition」の3種類のデザインが用意される。いずれもiPhoneとペアリングする必要があり、「iPhone 5」「iPhone 5c」「iPhone 5s」「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」をサポートする。
Cook氏はApple Watchを発表したとき、同スマートウォッチを「画期的」な製品と評した。同氏はApple Watchを、「包括的」な健康およびフィットネスデバイスであり、トランシーバーであり、「Apple TV」ストリーミングボックス用リモコンであると説明している。それらの要素だけでも、現行のスマートウォッチとの差別化要因となる。既存のスマートウォッチは、歩数の計測や通知の表示、基本的なアプリの実行といった機能しか備えていないものが多い。
Jackdaw ResearchのチーフアナリストであるJan Dawson氏は次のように述べている。「Apple Watchは間違いなく、現時点で判明している中で最も重要な製品だ。iPadに若干の陰りが見える中で、Appleはより急速な成長の牽引役としてiPhoneとApple Watchに期待している」
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