Beats MusicをApple製ハードウェアの重要な部分に組み込むという真剣な取り組みは、意外なことではない。それは、共同創設者のSteve Jobs氏が長年批判していたサブスクリプション型音楽サービスモデルを、同社がついに承認することを意味する。しかし、音楽鑑賞のトレンドが、楽曲の購入から、Beatsのようなサービスを利用したレンタルに移行する中で、ストリーミングモデルは無視できないほど重要なものになっている。
AppleはBeatsと同社の音楽製品について、ほかにも何らかの計画を用意している可能性がある。Nine Inch Nailsのフロントマンで、Beats Musicのチーフクリエイティブオフィサー(CCO)を務めるTrent Reznor氏は先ごろ、Appleは「私が同社とともに製品を設計することに直接的な興味を示した」と述べた。詳細は明かさなかったが、それは「音楽そのものを作るのではなく、音楽に関連するものを作る非常にクリエイティブな作業」だという。
この数年間、コンピュータ販売は不調だが、Appleはその傾向に抵抗してきた。IDCによると、Appleは7-9月期に550万台を出荷して、米国コンピュータ市場で同社史上最高のシェアを獲得し、5位になったという。
Cook氏は10月、Appleの決算発表の場で、「Macに関しては、今期の業績は驚異的だった。これまでで最高だ」と述べた。
アナリストによると、ノートブックのMacBook Air(11インチと13インチのモデルが用意されており、価格は899ドルから)が、同社の市場シェア新記録達成に貢献したという。
MacBook Airは大量に売れているかもしれないが、多くの人が期待しているのはRetina Displayの搭載だ。現在販売されているAppleの主要製品は、ほとんどが高解像度スクリーンのオプションを用意しているが、唯一の例外がMacBook Airだ。Retina Display搭載モデルは2015年に発表されるかもしれない。
Appleは以前ほど秘密を守れなくなってきたが、Cook氏は、まだ誰も聞いたことのない全く新しい製品が開発中であることをほのめかしてきた。もし何かが2015年初頭に発表されるのなら、既に何らかのヒントが示されているはずだ。しかしAppleは、Apple Watchの詳細の大部分を2014年9月の発表まで隠し通すことに成功した。つまり、Appleファンのためにサプライズが用意されている可能性もあるということだ。
「私は将来を非常に楽観視している」とCook氏はAppleの直近の四半期決算発表で述べた。「この約60日の間に2つの新しいカテゴリを発表した。Apple PayとApple Watchだ。2015年の早い時期にApple Watchを発売する予定だが、もちろん、ほかのことにも取り組んでいる。皆さんに話せる範囲でお教えすると、われわれはさまざまなことに着目している。幸運なことに、当社には世界を変えたいという気概を持ち、素晴らしいアイデアにあふれたクリエイティブな人材が大勢いる」(Cook氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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