楽天市場で人気を集め、2014年1月には横浜みなとみらいに実店舗をオープンさせたチョコレート専門店「VANILLA BEANS(バニラビーンズ)」。楽天が11月にシンガポールで開いた物産展にも出店し、現地での実店舗の出店も予定している。
VANILLA BEANSを立ち上げたのは、もともとパティシエとして働いていた八木克尚氏。幼い頃から自分の店を持つのが夢で、菓子職人になるために専門学校に通い、フランス留学も経験したという。現在はVANILLA BEANSを運営するチョコレートデザインの代表取締役を務める。
楽天市場で最も成功した店舗の1つといえる同店は2000年にオープンして以来、どのようにここまで成長したのか。楽天市場に出店したきっかけ、海外展開の現状、そして楽天への思いなどを八木氏に聞いた。
22、23歳の頃、自分の店を持つことを目標にパティシエとして修行を積んでいる時に、楽天市場を知りました。当時、実店舗を持てるのは早くても20代後半で、お金も数千万円かかるような状況でした。しかし楽天市場であれば、実店舗をなくてもファクトリー(菓子を製造する工場)を持ち、インターネット通販をすれば自分のお店を持てると思い、出店を決意しました。
もともとお金がなかったので、実家の庭に2坪のプレハブを立ててスタートしました。インターネットで注文を受けて、その場で商品を製造し、翌日に梱包して発送するという工程を最初の2~3年続けていました。
次第に商品が売れるようになり売り上げも伸びましたが、その頃、店に特長がないと感じていました。当時はあまりなかったチョコレートに特化した店を作りたいと思い、2002年に今のメイン商品である「ショーコラ」を開発。自分の中でこの商品を売っていこうと決めました。
当時はロールケーキなどのブームがありましたが、そういうものには手を出さないようにし、とにかくショーコラを売ることを意識していました。
その後、お客様に対してイベントを開いたり、個別に連絡を取ったりなど、インターネットならではのコミュニケーション、いわゆる“究極の対面販売”ができたことによりファンが拡大し、売り上げもどんどん伸びました。
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