「昔は楽天が大嫌いでした」--世界へ羽ばたく人気店が「楽天市場」と歩んだ14年間 - (page 4)

井指啓吾 (編集部)2014年12月15日 09時00分

 楽天市場のいいところは、たくさんの店の集合体であるところ。個性のある店舗が多くあって、その一つひとつが光ることで、楽天市場自体が光っていくと思っています。

 世界でもこのようなECモールを持っているところは少ないし、店舗側と運営側が面と向かってやり取りしているところは珍しいと思う。その独特の文化は素晴らしいものだと感じるので、それを世界中に広げていければいいですね。それが今後、モノがあふれていく時代の中で、いずれ“ただ安いもの”が世の中に飽和したときに、楽天市場の価値がより上がっていくのではないかと考えています。

 もし自分ひとりで実店舗を構えていたら、1つの店舗で終わっていて、こうして世界に飛び出すことはなかったと思います。楽天とともに歩むことによって、世界を見るという目を持てるようになりました。今後も、そのようなきっかけを与えてくれた楽天とともに歩んでいきたいです。

――不満に思うことはありますか。

 実は、昔は楽天が大嫌いでした。店舗を出してから最初の3年は本当に嫌いで、楽天といえば広告ばかり買わせて、店舗にお金を使わせるばかりと思っていました。その認識が、店舗にアドバイスをするECコンサルタントの担当者が代わったことで変わりました。

 当時は僕一人で店舗を運営していました。昼に商品を製造し、夜に楽天市場の店舗ページを更新する毎日。新しいECコンサルタントは、僕が夜10時くらいに、さすがにそろそろ休みたいなと思っているときに電話をかけてきて「今からメルマガを書きましょう」と言ってくる鬼みたいな人だったのですが(笑)、メルマガを書き終えて送ると、返信がすぐにあってアドバイスをくれて、夜遅くまで付き合ってくれました。

 彼とのやり取りを続けていく内に売り上げも伸びるようになって、言われたことを一つひとつしっかりやっていこうかなと思うようになり、もともと大嫌いだった楽天のイメージが変わって前向きにやっていけるようになりました。

 1人のECコンサルタントとの出会いが、VANILLA BEANSを劇的に変えました。VANILLA BEANSが横浜のしがないお菓子屋で終わるのか、世界に飛び出していくのかの分岐点になりました。

 もしかしたら現在も、当時の僕みたいな気持ちの人がいるかもしれません。ただ、もしVANILLA BEANSの担当者のようなECコンサルタントと出会えたら、世界に飛び出すことも不可能ではなくなります。

 そういう意味では、ECコンサルタントがもっともっと増えればいいと思うし、店舗とECコンサルタントとの良い関係が築ければ、楽天市場はこれからも上手くやっていけるのではないかと思います。

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