正確なのはGPSだけではない。歩数計も正確であった。Graziano記者はこのテストのために、トレッドミルで1マイル(約1.6km)のウォーキングを実行した後、トレッドミルに表示されている距離とこの製品の記録を照合してみた。正確を期すためにテストは3回実行した。なお、万全を期すためにテストでは毎回同じトレッドミルを使用し、同じスピード(時速3.5マイル、つまり時速約5.6km)を保ったまま17分間ウォーキングを行った。その結果は以下の通りだ。
テスト | 歩数 | 距離 | 誤差 |
---|---|---|---|
1 | 2126 | 0.99マイル (約1593m) |
-0.01マイル (約16m) |
2 | 2100 | 0.97マイル (約1561m) |
-0.03マイル (約48m) |
3 | 2108 | 0.97マイル (約1561m) |
-0.03マイル (約48m) |
平均 | 2111 | 0.97マイル (約1561m) |
-0.03マイル (約48m) |
この結果を見る限り、Microsoft Bandは正確さという点でトップクラスのフィットネストラッカーに位置付けられる。
ランニングの最中にはタイムと現在の心拍数、消費したカロリーが表示される。ペースや走行距離を見るには画面を上から下に向けてスワイプしなければならない。これらの情報はランニングをする人にとって最も重要なデータである点を考えると、メインの画面上に表示されるようにしておくべきだろう。ランニングの最中に目を一瞬画面に向けるだけで済む方が、画面を下に向かってスワイプするよりも簡単だ。さらに悪いことに、汗ばんだ指を使った際の画面の応答性はあまりよくなかった。
またランニングの最中には、走行距離とペースの平均が表示され、ランニングの後には消費カロリーと最高心拍数、平均心拍数も表示される。上った階段数や個人的な記録、ランニング経路の詳細な地図といった情報にはモバイルアプリからアクセスできる。さらに、「RunKeeper」や「MyFitnessPal」との接続も可能だが、MyFitnessPalとはランニング中の消費カロリーのみが同期される(1日の総消費カロリーは同期されない)。
この製品では1マイル(約1.6km)走るたびに自動的にラップが記録されるが、専用のフィットネストラッカーに装備されているようなオートポーズやインターバルトレーニングといった高度な機能は含まれていない。
ランニングとウォーキングのいずれも正確に追跡できたものの、この製品の心拍センサには物足りなさを感じた。座っている時の心拍数測定に問題はなく、Graziano記者は毎分45~55回、筆者はおよそ毎分70回となっていた。しかし、ウェイトリフティングやランニング、早足でのウォーキングを始めると誤差が出てくるようになった。また、アクティビティの途中でセンサがあり得ないほどの高い値を示すようなケースもあった。さらに、心拍の検出ができない場合もあったが、いったん検出されればボタンを押すだけですぐに表示されるようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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