自分に合ったワークアウトを見つけるのは簡単だ。ワークアウトには初心者向けと中級者向け、上級者向けのものが用意されている。胸の筋肉や足腰、腕を鍛えるためのワークアウトもある。あなたはジムに行くタイプではないかもしれない。また、長距離走で重要とされている最初の5kmを念頭に置いたトレーニングや、完璧な腹筋を作り出すためのワークアウトも用意されている。
MicrosoftやGold's Gym、そしてMuscle & FitnessやMen's Health、Shapeといった雑誌が提供するワークアウトすべてのなかで、われわれはいわゆる自宅でできるワークアウトがベストだと判断した。地元のジムではさまざまなトレーニングマシンやダンベル、バーベルの順番待ちが発生するため、Microsoft Bandの指示に従うのは難しかったのだ。また、このアプリは反復運動時に時間をカウントダウンするが、実際の回数をカウントしてくれるわけではない。これは実際のところ、アクティビティ内容を書いたポストイットと、カウントダウンタイマーを腕で扱えるだけであり、専属コーチと呼べるものではない。
この製品には、ダウンロード可能なワークアウトの他にも、基本的なエクササイズモードがあらかじめ組み込まれている。いったん有効化するとユーザーの消費カロリーや心拍数、ワークアウトにかけた時間が記録される。これはどちらかというと必要最小限の機能であり、心拍数は実際の値に比べると少しぶれるようだ。
この製品をランニング用の腕時計と考えた場合、その大きさは競合製品よりもずっと小さい。同価格帯の製品であるGarminの「Forerunner 15」やPolarの「Polar M400」はどちらもずっと大きな本体にアクティビティの追跡機能とGPSを搭載しているが、その本体サイズのおかげでバッテリ持続時間を大きく延ばしている。
この製品にはスモールとミディアム、ラージという3つのサイズが用意されている。Graziano記者の腕はスモールとミディアムの中間であったため、ラージサイズのバンドでは心拍数の正確な読み取りが難しかった。また、ランニング時の装着感もよいものではなかった。Microsoftが現在のスナップ&クリップ型のデザインではなく、従来からある腕時計バンドのような形式を採用してくれていれば問題は簡単に解決できていただろうが、そうなると心拍センサの位置も含めた変更が必要になっていたはずだ。とは言うものの、Graziano記者よりも手首の太い筆者が試してみても、ラージサイズは装着感があまりよくなく、心拍数の読み取りにもムラがあった。読み取り精度はBASISのPeakと同程度ながら、激しいエクササイズの最中には上下に大きくぶれる傾向があった。
GPS信号の取得は比較的迅速であり、ニューヨーク市内ではほぼ一瞬から1分程度という期待以上の結果となった。ランニング中でも信号感度は高く、精度も正確だった。GPSを有効にして何度かランニングしてみたところ、MapMyRunというウェブサイト上に表示されたルートと比較してみても誤差は0.04マイル(約65m)以内であった。これらは他のフィットネストラッカーとほぼ同様の結果だ。
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