Microsoft Bandの充電には同梱されている磁気吸着式の充電アダプタを使用する。このアダプタはAppleの「MacBook」シリーズやMicrosoftの「Surface」で採用されているものとはまったく異なる形状になっている。接続は簡単だが、ウェアラブル機器充電用の他のドングルと同様、なくさないように注意する必要がある。
幅広で薄いディスプレイの表示はシャープだが、画面を表示させるために側面のボタンを押すのはすぐに面倒に感じるようになった。常にディスプレイを動作させておくアンビエントモードもあるが、これはバッテリの持続時間に影響を与える。なお、この製品ではサムスンの「Gear」シリーズや「Android Wear」搭載スマートウォッチのように、腕を持ち上げた際にディスプレイが自動的に表示されるようにはなっていない。また、プラスチック製の本体は擦り傷に弱い。数日間使用しただけで、細かい擦り傷だらけになってしまった。このため、何カ月間もの使用でどうなるのかについては疑問が残る。
Microsoft Bandは防水性も耐水性も有してない。従ってシャワーを浴びたり泳ぐ際には外さなければならない。Pebbleの製品やBASISのPeak、JawboneのUP3といった他のフィットネスバンドやスマートウォッチは防水性を有している。正直なところ、こういったフィットネスバンドは外さなくてもよいようになっているべきだと考えている。筆者は今回、同時にPeakも試用していたのだが、Microsoft Bandを腕から外す必要があった時もずっと装着していられたという点で、Peakの方に軍配を上げたくなる。
Microsoft Bandでは数多くのフィットネス関連機能の他に、通知(電話やテキスト、Twitter、Facebookなど)や天気予報といったものが利用可能となっている。このため同製品は単なるフィットネストラッカーというだけでなく、それを超えるような、トレーニングパートナーとでも称すべきものとなっている。歩数や移動距離、消費カロリー、睡眠を追跡するだけでなく、GPSによってランニング経路を記録するとともに、全体的な健康状態を管理するために心拍数を24時間モニタするようにもなっている。
Microsoftはこの製品を、熱心にスポーツジムに通っている人や、エクササイズに縁遠い人でも使用できるようにしたと語っている。専用のモバイルアプリには、ユーザーのフィットネス目標を達成するうえでの指針となる「専門家が作成した」ワークアウトが数多く用意されている。同製品にワークアウトをダウンロードすると、実行するべき反復運動の量と休憩時間のカウントダウンタイマーが表示される。また、このモバイルアプリには初心者向けとして、各ワークアウトのやり方を教えてくれるビデオも用意されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス