Microsoftへの携帯電話事業売却を経た新生Nokiaは現地時間11月18日、「Android」タブレット「N1」を発表した。この7.9インチのN1タブレットは中国で旧正月(2015年2月19日)前に発売される予定で、販売価格は250ドル程度になる見通しだ。その以外の国での価格と発売日は発表されなかった。
Nokiaは数日前から、ソーシャルメディア上で「#thinkingahead」というハッシュタグを使って、新しい方向性への期待を持たせていた。Nokiaの製品事業部門を統括するSebastian Nystrom氏はSlush 2014で、その新しい方向性を明かした。Slush 2014は新興企業やテクノロジ企業向けのイベントで、Nokiaの地元であるヘルシンキで今週開催されている。
Nystrom氏は、「従来のものと同じようなタブレットは世界に必要ない」と述べ、N1のターゲットは「理想のAndroidタブレットをまだ見つけていないすべての人」だと話した。
Nystrom氏は、「Z Launcher」と呼ばれるNokiaのAndroidランチャーを18日より「Google Play」でAndroidデバイス向けに無料提供することも明かした。N1は「Lollipop」として知られるAndroidの最新バージョンを搭載するが、ホーム画面にはZ Launcherが表示される。ランチャーはホーム画面と格子状に並ぶアプリ群を制御し、基本的なAndroidレイアウトと異なる、カスタマイズされた体験をユーザーに提供する。Z Launcherの狙いは、ユーザーの癖、さらに現在の位置や時刻、行動といった指標を学習することで、スマートフォンの画面をカスタマイズすることだ。アプリ名の最初の文字を指で画面に書くだけで、アプリを検索できる機能も提供する。
N1の筐体は厚さ6.9mmのアルミ製ユニボディフレームで、カラーはダークグレーとシルバーが用意される。外観はAppleの「iPad mini 3」にそっくりだ、ということは述べておかなければならないだろう。N1は8メガピクセルの背面カメラ、5メガピクセルの前面カメラを備え、アプリや写真、音楽、映画を保存できる32Gバイトのストレージも搭載する。
N1に関して最も興味深いことの1つは、「USB Type-C」ソケットを搭載する最初のタブレットの1つであることだ。USB Type-CはリバーシブルなUSBポートで、ユーザーはプラグを差し込むとき、上下の向きを気にする必要がない。
N1は、2.4GHzのIntel「Atom」クアッドコアプロセッサを搭載する。これは64ビットのチップで、Androidデバイスとしては珍しく、歓迎すべきものだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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