家の中を見回してみると、ユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルで接続する機器が少なくとも数台はあるはずだ。USBポートは平均で年間約30億基が出荷されており、周辺機器の接続規格として他を圧倒する成功を収めている。
とはいえ、USBはここ数年で競争に直面しており、現在は速度と使いやすさの両面で新規格「Thunderbolt」に後れを取っている。8月に仕様策定が完了したばかりの最新USB規格「USB Type-C」は、その差を埋めることが狙いだ。
しかし、USB Type-Cを理解するためには、「USB Type-A」と「USB Type-B」の違いを知り、USB規格のさまざまなバージョンを見分けられるようになる必要がある。一般的に、バージョンはUSBケーブルの速度と機能を表し、USB Typeはポートとプラグの物理的な形状と配線を表す。
USB Type-A(別名「USB Standard-A」)はUSB規格の最初の設計で、形状は平らな長方形である。
一般的なUSBケーブルの場合、Type-Aコネクタ(Aオスコネクタともいう)がコンピュータなどのホストに差し込まれる方の端子だ。Type-Aオスコネクタを差し込むホスト側のUSBポート(ソケットともいう)は、Aメスポートと呼ばれる。Type-Aポートは主にデスクトップコンピュータやノートPC、ゲーム機、メディアプレーヤーなどのホスト機器に搭載される。Type-Aポートを採用する周辺機器はほとんどない。
現在、USB 1.1、USB 2.0、USB 3.0などのさまざまなUSBバージョン(後ほど詳しく紹介する)が、同一のUSB Type-A設計を採用している。つまり、たとえ周辺機器とホストが異なるUSBバージョンを使用していても、Type-AコネクタとType-Aポートには常に互換性があるということだ。例えば、USB 3.0の外付けハードドライブはUSB 2.0ポートでも使用でき、その逆の場合も使用できる。
同様に、マウス、キーボード、ネットワークアダプタなど、USBケーブルが組み込まれた比較的小型の周辺機器には、必ずType-Aコネクタが搭載される。これはケーブルがない周辺機器(USBメモリなど)にも当てはまる。
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