(編集部注:米CNETによる「iPad Air 2」のレビューを前編と後編の2回に分けて翻訳して公開します。後編は11月6日に公開されています)
Appleは時折、革命的な製品を作り出す。そして時折、Appleは象徴的なガジェットを1つ出し、それを毎年洗練し続けるということをする。「磨き抜かれた製品」コースに入ったデバイスの例としては「iPod」があり、最近では「MacBook Air」も挙げられる。少しずつ修正が加えられ、デザインはほとんど変わらなくなってくる。
「iPhone」はまだ進化が続いているが、「iPad」は洗練されていくコースに入ったように感じられる。そして、「iPad Air 2」にもそのパターンを打破するほどの変化はなかった。確かにiPad Air 2は、2013年のモデルよりもさらに薄くなった。より高速なプロセッサと改善されたカメラを搭載している。Touch IDセンサが採用されたし、ディスプレイは反射防止コーティングされている。また、64Gバイトモデルや128Gバイトモデルを購入するユーザーにとっては、各ストレージオプションはやや手頃な値段になった。16Gバイトモデルの価格は499ドルと変わらないが、64Gバイトモデルは599ドル、128Gバイトモデルは699ドルと値下がりしている。そして、オプションでゴールドのカラーが用意されている。
これまで挙げた点は、新型iPadを購入する十分な理由になるだろうか?必ずしもそうではない。iPadは長持ちするし、ラップトップのようにかなり長い間使い続け、新しいものを必要としないかもしれない。iPad Air 2は優れた製品であり、プロセッサやカメラが改善されていない小型の「iPad mini 3」と比べるとお買い得だ。ただし、iPad Airの初代である2013年のモデルが、引き続き割引された価格で入手可能であることにも注意が必要だ。こちらの方が魅力的だという人も多いだろう。
このiPadには、驚くことや新しいものは何もない。むしろこれは、さらに洗練された完璧なiPadであり、もともと優れていたタブレットをさらに改善したものだ。これがユーザーのニーズに合うかどうかは、そもそもiPadやタブレットを必要としているかどうかによるだろう。これについては、ユーザー自身がすでに知っているはずだ。MacBookとiPadを融合させた製品がない中、iPad Air 2はさらに改善されており、アプリの品ぞろえは他に並ぶものがない。
実際新しいiPad Air 2は、先代のiPad Airよりも薄く、厚さは6.1mmになった。これは「iPhone 6」よりも薄く、おそらく普通のユーザーが持っているどのガジェットよりも薄いだろう。これは鉛筆よりも、雑誌よりも薄く、おそらく紙を数枚入れた茶封筒よりも薄いはずだ。これよりも薄くて軽いタブレットは他にもあるが、この新型iPad Airが、現在流通している「iOS」デバイスの中でもっとも薄いことは確かだ。
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