マイクロアドとベクトルが“アドテクPR商品”を展開--「動画ニュース時代」見据え

井指啓吾 (編集部)2014年10月01日 09時30分

 マイクロアドとベクトルは10月1日、共同出資による合弁会社「株式会社ニューステクノロジー」を設立し、戦略PRとアドテクノロジを融合したPR商品「BLADE PR」の共同展開を開始した。今後、クライアントが求める良質な記事を届けるためのウェブメディアの運営も開始する予定だ。

  • 「BLADE PR」イメージ

 ニューステクノロジーによるネイティブアドの定義は「ユーザーが通常利用しているメディアもしくはサービスの中で、違和感なく自然になじむデザインや機能で表示される広告」。

 BLADE PRは、PR活動により露出された編集記事のクリエイティブやコンテンツを、外部メディアの広告枠や記事下の関連記事に表示させ適切なターゲット届けるというサービス。高精度なターゲティング技術をもとに、一人ひとりのユーザーの趣味や嗜好に応じた、適切なタイミングでのPRが可能になるという。

 BLADE PRで扱うPRコンテンツとその配信先は、(1)広告主が出稿し、媒体社編集部により制作し掲載されたタイアップ記事を、同じくタイアップ記事に配信。(2)媒体社が制作した編集記事を、同じく編集記事に配信。配信前には掲載媒体側の確認、承認を得るという。(3)広告主が制作したオウンドメディアのPRコンテンツを、同じく広告主が持つオウンドメディアにあるPRコンテンツに配信、の3パターン。

ニュースの「動画+テキスト」化を予見

 ニューステクノロジーでは、これまでウェブでは「テキスト+画像」でのニュース制作がメインだったが、今後はそれよりも、短い時間で多くの情報、豊かな表現、メッセージなどを伝えることができる「動画+テキスト」でのニュース制作の時代が来ると予見する。

 たとえば、企業が新商品の発表会をする際、レポーターが取材する形式で商品発表会から商品説明、担当者インタビューまでの動画ニュースを制作し、ウェブメディアで配信するようになるなど。同社ではそれらの動画ニュースに対し、その商品のターゲット層であったり、広告主サイト来訪者と類似したターゲットに対してコンテンツを配信し、動画ニュースに対する接触者を増やしていく考えだ。

 ニューステクノロジーの出資比率は、マイクロアドが51%、ベクトルが49%。代表取締役にはマイクロアド常務取締役の田中宏幸氏が就任した。

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