15周年迎える「ヤフオク!」、CtoC王者の憂いと目論み

井指啓吾 (編集部)2014年09月26日 07時30分

 ヤフーが運営する「ヤフオク!(旧:Yahoo!オークション)」が、9月28日にサービス開始15周年を迎える。

 1999年のサービス開始以来、総落札額は約8兆5000億円、総落札個数は約15億個にのぼり、2013年の年間落札額は約7300億円、2014年7月の常時出品数は約3200万個を記録した。

 長年CtoCサービスの王者に君臨しているヤフオク!は、次の時代をどう戦っていくのか。ブックオフとの提携、またCtoC市場のライバル「フリマアプリ」などについて、ヤフオク! ユニットマネージャーの一条裕仁氏に聞いた。


ヤフーの一条裕仁氏

――15周年、おめでとうございます。これまでの歴史を振り返って、特に印象に残っていることはありますか。

 私がエンジニアとして入社したのが、Yahoo!オークションが始まって2~3年くらいの時でした。当時、無料だったサービスを有料化するという時期で、バタバタしていた記憶があります。

  • 2002年~2005年頃のトップページ

 今でこそ「このサービスはある程度使ったら課金にしてくるんだろうな」と予想できますが、当時はそういうモデルがあまりなかったので、「ふざけるな」という反響を多くいただいて……(笑)。「トラフィックが増えてきているのでサーバシステムの増強にお金を使います」などと説明をしながら、作業を進めていました。

 最近では、15年という非常に長い歴史を持つサービスであって、ロゴの変更を決断したこと。また、福岡に「ヤフオク!ドーム」とリアル拠点に冠を付けたことに加え、リユースを解決しようというミッションの明確化をしたこと。これは大きなターニングポイントになったと思います。

 今は年間取扱高1兆円を目指しながら、それと同じ軸で、日本のリユース人口を100%にするという大義を抱えてサービスを運営している。日本の課題を解決しようとするサービスにまで成長したことは、感慨深いです。

 あとは、Yahoo!オークションの第一号の落札物が(ヤフー代表取締役社長の)宮坂のストーブだということ。本人がよく自慢しているんですよ。


――最近ではブックオフとの提携もありました。

 実は、ブックオフとは10年近く前から「一緒に何かしましょう」という話をしていました。ただその時は、お互いのニーズが合わないというか、ビジネス面だけでの擦り合わせができなかった。今回ミッションを明確化し、お互いの大義が「リユース」で共通していることから、話がしやすかったです。

――提携後、BOOKOFFの店舗で買い取ったものをヤフオク!で販売する取り組みをされています。効果は出ていますか。

 店舗単位で見ると、売上が改善したという結果が出ています。実は提携前にトライアルをやっています。出品用のアプリを作って、実際に店舗に行ってオペレーションを試してみて、売上の立つ価格設定などを調べました。

 提携に関しても、このトライアルの結果があったからこそ実現したものと言えるかもしれません。非常に珍しいケースです。

 9月26日からはこれに加えて、リユース体験店舗「ヤフOFF!」という取り組みもスタートします。

――ヤフオク!の現状と、注力していることは。

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