前面下部には今回も「Touch ID」機能を持つ丸いホームボタンがあり、2013年のiPhone 5sと同じ働きをする。ただ押すだけでスマートフォンをアンロックでき、ほとんどの場合正常に機能する。2014年のモデルでは、iOS 8とApple Payのおかげで、Touch IDで可能なことが大きく増えており、さらに重要な機能になった。しかし、本体が大きくなったため、以前よりも片手で持ってホームボタンに触れるのは難しくなっている。
新デザインに1つ問題があるとすれば、ディスプレイの周囲のベゼルだろう。iPhone 6のベゼルは、まだほとんどのAndroidスマートフォンよりも大きい。これは、4.7インチスクリーンのiPhone 6が、一部の5インチスクリーンのスマートフォンと同じサイズであることを意味する。例えば、iPhone 6は5インチのスクリーンを持つ「Nexus 5」と、幅も高さもほぼ同じであり、同じ4.7インチのディスプレイをコンパクトなボディに詰め込んだ2013年のMoto Xよりも大きい。Moto XもNexus 5もiPhone6よりは厚いが、逆に言えばiPhone 6の薄いデザインは、より大きく、平べったいボディを意味しているわけだ。iPhone 6の寸法は、縦5.44インチ、横2.64インチ、厚さ0.27インチだ(138.1×67.0×6.9mm)。重さは4.55オンス(129g)となっている。
次世代では、ベゼルがもっと狭くなるかもしれない。確かに、Touch IDホームボタンは画面のすぐ下に置く必要があるかもしれないが、上部のスペースはもう少し削れてもおかしくない(ただし、Jony Ive氏が非対称なデザインを我慢できればだが)。
もちろん、新しいiPhone 6は片手でも十分に使いやすく、その点ではiPhone 6 Plusよりははるかに勝っている。「Reachability(簡易アクセス)」という時々便利で風変わりなソフトウェア機能も用意されており、ホームボタンをダブルタップすると、親指が届きやすいように画面の上半分を画面の中央まで引き下げる働きをする。これは片手で使うには便利だ。ただ、筆者はスマートフォン全体をもう少し小さくするか、同じボディにもう少し大きなスクリーンを入れて欲しかった。
iPhone 6のディスプレイは4.7インチまで大きくなったが、これは2013年のMoto Xと同じサイズだ。Appleのスマートフォンとしては大きいが、Androidスマートフォンとしては小さい方で、こちらは最近5インチが普通になっている。
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