仕掛け人は「2人」いた--“グソクブーム”誕生の舞台裏 - (page 4)

　これまでにニコニコ生放送で実施された「長尺・定点」の番組は次の通り。なお、8月12日に放送されたパンダの番組は西本氏がプロモーションを担当しているが、長尾氏の企画ではない。

1. 2013年3月29日「48H生 ダイオウグソクムシたん48時間生中継＠鳥羽水族館」
   （来場者数：75万5097、コメント数：132万490）
2. 4月30日「ダイオウグソクムシたん60時間生中継＠鳥羽水族館」
   （来場者数：87万4852、コメント数：128万6324）
3. 6月13日「【悲報】ダイオウグソクムシ9号たん追悼番組」
   （来場者数：4万9839、コメント数：4万6993）
4. 7月30日「【82時間】ダイオウグソクムシたん中継シーズンⅢ＠鳥羽水族館」
   （来場者数：107万3044、コメント数：110万2694）
5. 8月22日「【全画面推奨】滝つぼ水槽生中継＠北の大地の水族館」
   （来場者数：34万9779、コメント数：14万4247）
6. 8月23日「ダイオウグソクムシたん≪番外編≫＠新江ノ島水族館」
   （来場者数：6万9501、コメント数：15万777）
7. 11月11日「チンアナゴ水槽中継＠すみだ水族館」
   （来場者数：67万3783、コメント数：52万290）
8. 2014年1月1日「【元旦放送】ダイオウグソクムシ中継シーズンⅣ＠鳥羽水族館」
   （来場者数：32万7955、コメント数：34万5138）
9. 1月11日「チンアナゴ中継＠すみだ水族館 #2」
   （来場者数：11万8971、コメント数：7万1509）
10. 2月18日「【悲報】ダイオウグソクムシ1号たん追悼番組」
    （来場者数：4万2072、コメント数：3万2206）
11. 4月26日「超ダイオウグソクムシブース中継＠ニコニコ超会議3[DAY1]」
    （来場者数：8万1423、コメント数：1万9916）
12. 4月27日「超ダイオウグソクムシブース中継＠ニコニコ超会議3[DAY2]」
    （来場者数：6万3259、コメント数：1万3422）
13. 4月30日「コツメカワウソ33時間中継＠宮島水族館」
    （来場者数：29万4539、コメント数：25万7580）
14. 8月4日「ハダカデバネズミTV【DAY1】＠埼玉県こども動物自然公園」
    （来場者数：8万1518、コメント数：4万5016）
15. 8月12日「パンダ出産を中国・成都パンダ基地から48時間生中継 presented by PANDAPIA」 （来場者数：49万9078、コメント数：27万4033）
16. 8月18日「ハダカデバネズミTV【DAY2】＠埼玉県こども動物自然公園」
    （来場者数：6万6329、コメント数：2万8264）
17. 8月25日「ハダカデバネズミTV【DAY3】＠埼玉県こども動物自然公園」
    （来場者数：5万7624、コメント数：1万6636）

　2013年8月22日の滝つぼ水槽生中継は「魚がちらちら見えるくらいで、基本的には水槽がずっと映っているという斬新な企画だった。都市生活者の家庭のリビングに滝が映っていたら素敵じゃないかという発想」（長尾氏）。

　2度にわたり放送されたチンアナゴの番組は「グソクの中継を見ていた人が、『今度はなんだろう？』と見にきてくれたケースも多かったように思います。グソクだけでなく、その定点中継自体のファンも増えたのかなと感じました」（西本氏）。中継現場のすみだ水族館にグソクのグッズを持って来場した人もいたそうだ。

　コツメカワウソは“どや顔”がチャームポイント。来場者数、コメント数ともに上々だったという。またハダカデバネズミは長尾氏イチオシの気持ち悪い動物。動物園からの中継はハダカデバネズミが初めてとなる。

　「コメントの感じを見ていると、やはりグソクを好きなユーザーがその後の番組も観てくれていることがわかる。コツメカワウソもハダカデバネズミも、グソクがベースにあるので受け入れてもらいやすかった」（長尾氏）。