--ハードウェアパートナーが新しいセンサを試すのを、どのように促進していますか。
Singleton氏:センサは、この分野におけるイノベーションと、これらのデバイスが互いに差別化するために重要です。プラットフォームを開発する際の目標の1つは、メーカーがこのプラットフォームに持ち込む可能性のある、あらゆるセンサを扱えるようにすることでした。そして、この分野では本物のイノベーションが起こりつつあります。光学式の心拍センサを搭載したデバイスが登場したのは素晴らしいことですし、この分野にはほかのテクノロジも使われようとしています。これらのデバイスが市場に登場するのが楽しみです。
われわれはまた、ユーザーが高度や気圧などのセンサをどのように使うかも楽しみにしています。ハイキング用に作られたデバイスといったものも考えられるかもしれません。あるいはスキー用もあり得るでしょう。どれだけの距離を滑ったか、降りたかを追跡することもできるはずです。このプロジェクトを始めたときに重視していたのは、センサではありませんでした。しかし、今ではさまざまな利用法が見えてきています。あらゆるセンサ技術をこのプラットフォームで使えるようにするのは、重要な目標です。
Lockheimer氏:また、われわれは「Google Fit」と呼ばれるものを発表しました(ユーザーの許可の下、開発者がフィットネス関連情報を統合するプラットフォーム)。このサービスを使えば、これらのセンサをすべて統合して、自分の体や環境、そのほかのものに対して何が起こっているかの全体像を捉えることができます。
--メーカーはどのくらい柔軟にAndroid Wearのソフトウェアを修正できるのですか。
Singleton氏:メーカーが各デバイスに独自の特色を追加することが重要になるのは分かっていたので、われわれがソフトウェアを設計したときに、どのような方法をとるべきかを検討しました。ですから、かなりの柔軟性があります。前に述べたとおり、メーカーはあらゆるセンサを追加できます。また、ハードウェア層では、非常に柔軟であるAndroidプラットフォームで採用したパターンをすべて踏襲しました。メーカーがアップデートを素早く、かなり容易に行えることは確認しています。
アプリやサービスに関しては、メーカーはどのようなアプリやサービスであるかに関わらず、プレインストールもできますし、ダウンロードできるようにすることもできます。
これは時計ですから、世界時計やタイマー、ストップウォッチなどの機能にも大きなイノベーションが起こっています。今後はさらに多くのものが出てくるでしょう。また、パートナーがそのデバイス専用の文字盤を用意することもできますし、もちろんそれがそのデバイスで得られうるコアな体験となります。実際、カスタマイズしたいと思うような点は、すべてメーカーが追加できるはずです。
--メーカーはユーザーインターフェースを変更することもできるのですか。
実際、前に話したシステムに組み込まれているフックを使えば、柔軟なインターフェースを全面的に作ることも可能です。例えば時計の文字盤は、すべてのピクセルをコントロールできます。これはサードパーティーにも言えることで、画面の表示すべてを制御することができます。このため、カスタマイズできる範囲は大きいと言えます。
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