--Googleには「Google Glass」があり、今やAndroid Wearがあります。Googleのウェアラブルデバイスに対するアプローチはどのようなものですか
Lockheimer氏:当社のウェアラブルデバイスに対するアプローチは、他の製品に対するアプローチと同じです。生活を改善することで人を幸せにするテクノロジを作ろうとしているのです。従って、ウェアラブルデバイスに対するアプローチは、ウォッチに対しても、Google Glassに対しても、そして糖尿病の人がブドウ糖の量を計測できるように設計されたコンタクトレンズプロジェクトに対しても同じで、必要な時に使い、不要な時には忘れていられるものを作るということです。われわれは、ウェアラブルを使うことで目の前のことから注意が逸れてしまうのではなく、ユーザーが目の前のことに集中するのを助けたいと思っています。より安全に方向を知る方法を提供する、目にしているものを共有したり、記録したりする、他の人と素早くコミュニケーションを取る、必要な時に必要な情報を得る、といったことです。
--新しいアップデートではどういったものが登場するのでしょうか?
Android Wear向けのGPSサポートも発表する予定です。もちろん、それはGPSハードウェアを備えるデバイスだけが対象になります。しかし、われわれはスマートウォッチとGPSを組み合わせることに興奮を感じています。なぜなら、それによってまったく新しい使用例が可能になるからです。
ジョギングが好きな人は、携帯電話を家に残したまま外出できれば便利だと感じることがあるかもしれません。そういう人は、スマートウォッチのGPSでジョギングのデータを記録できます。音楽をスマートウォッチに転送して、ジョギングを大いに楽しむことができます。帰宅すると、すべてのデータがスマートフォン上のアプリと同期されます。
私が大きな興奮を感じているアップデートがもう1つあります。開発者とエンドユーザーにとってそれは素晴らしいものになると考えています。そのアップデートを利用すれば、サードパーティーが文字盤を開発して、「Google Play」ストアでダウンロード公開することが可能になります。
興味深いのは、まだそのためのAPIを発表していないにも関わらず、すでに一部のサードパーティーは独自のやり方でそれを実現しており、たくさんのイノベーションが起こっているということです。また、ユーザーのスタイルを表現したり、特定の目的に非常に役に立つようなウォッチの文字盤が作られていることも刺激的です。例えば、ハイキングに行くとき、移動した距離が文字盤に表示されていれば楽しいでしょう。特定の銘柄の株価や、特定のスポーツチームの得点が気になるのであれば、スポーツチームの文字盤を作って、そこに最新の得点情報を表示させることもできます。
--そういったアップデートはいつ頃になる予定ですか?
Singleton氏:年末までに何度か行われます。先週中に1度行っており、ナビゲーションと音声操作の一部が改善されています。
--Googleがスマートフォンのアップデートを行う際には、通信事業社がソフトウェアのテストを完了するまで待たなくてはなりません。Android Wearには通信事業社は関わっていないので、時間をかけずにアップデートを送り出すことができます。そのアプローチの違いについて話して頂けますか。
Singleton氏:特に違いはないと考えています。われわれは、すべてのパートナーと協調しながら、デバイスのアップデートやGoogle Playのサービスを通じて機能を提供できるようにしています。Android Wearの場合もまったく同じ仕組みを使っています。それがAndroidであり、Androidのモデルです。特にウェアラブルデバイスに関しては、まだカテゴリとして初期の段階にあります。このため、必要なだけ頻繁にアップデートを行っていくつもりです。
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