Appleが世界的に有名なオーストラリア人デザイナーMarc Newson氏を採用した。同氏は自身が創設した腕時計ブランド「IKEPOD」や最先端のファッションコンセプトに合わせた未来的なデザインで知られている。
Newson氏は拠点としている英国に留まり、Appleが「ヒューマンインターフェース」と呼ぶソフトウェアチームおよび工業デザインを率いるJony Ive氏のもとで、デザイン部門シニアバイスプレジデントを務めることになる。このニュースは米国時間9月5日にVANITY FAIRが報じた。
Appleは9日に予定されているプレスイベントで、新型「iPhone」のモデル2種類と、長い間うわさされてきたウェアラブル端末を発表するとみられている。Appleは2010年にタブレット端末「iPad」を登場させて新しい製品カテゴリに踏み出して以来、ファッション業界から有名な人材を引き入れて同社のブランドとデザインの方向性を託してきており、今回のNewson氏雇用もその流れに沿った最新の動きということになる。Appleの幹部には、Nikeのデザインを担っていたBen Shaffer氏、Burberryの最高経営責任者(CEO)だったAngela Ahrendts氏、Yves Saint LaurentのCEOを務めたPaul Deneve氏が名を連ねている。
Newson氏が1994年に創設し、2年前に離れたIKEPODで、同氏は最先端ファッションとSF的で奇抜なコンセプトのデザインを融合させた。しかし、最も有名な作品は1986年に同氏が自らの手で作った「Lockheed Lounge」かもしれない。アルミニウムで覆われたこの椅子は2006年に160万ドルで販売され、存命中の現代デザイナーの作品としてはその時点で最高額となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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