ニールセンは8月27日、スマートフォン視聴率情報「Nielsen Mobile NetView」およびPC版インターネット視聴率情報「Nielsen NetView」の7月データをもとに、利用者数トップ10の旅行予約サービスの利用状況を分析し、結果を発表した。
調査によると、利用者数トップ10の旅行予約サービスのスマートフォンからの利用者は2014年2月にPCからの利用者数を逆転し、2014年7月時点で前年同月比約1.5倍の1600万人となった。
一方、利用者数トップ10の旅行予約サービスについて、各スクリーンからの利用者数を比較すると、楽天トラベル以外のサイトでは依然としてPCからの利用が多い、もしくは、スマートフォンとPCの利用者数がほぼ同等ということがわかった。
各スクリーンからの利用者がそれぞれ500万人を超えた「楽天トラベル」「じゃらん」の利用者属性をみると、どちらもPCの利用者の40%超が50歳以上、スマートフォンからは半数以上が39歳以下だった。
また、スクリーン別の1人あたりの利用時間をみると、どちらもPCからの利用時間のほうが長いことがわかった。
ニールセンのシニアアナリストである今田智仁氏は「さまざまなサービスでスマートフォンからの利用者がPCからの利用者を超える状況が増えてきている。しかし、旅行予約サービスでは、楽天トラベルを除いた多くのサイトで、スマートフォンとPCの利用者数が、ほぼ同数、もしくはPCからの利用者が依然として多かった。また、一人あたりの利用時間もPCでの利用のほうが長かったが、これはじっくり時間をかけて選ぶことの多い旅行という商材の特性も関係していると思われる。
また、各スクリーンの利用者属性を見ると、PCでは50歳以上が40%超と、PC利用者全体と比較しても高い数値を示した。50歳以上のスマートフォンの保有率が低いことを考慮しても、旅行商材が50歳以上に人気である点が理由として考えられる。画面サイズなど使い勝手の最適化だけではなく、スクリーンごとに利用者属性に沿った戦略を考えていくことが今後重要となりそうだ」と述べている。
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