コンピュータメーカー各社が、Lenovoの「Yoga」シリーズのようなハイブリッドデザインのノートPCの低価格化を推し進めるのにさほど時間はかからなかった。例えば、Dellの「Inspiron 11 3000 Series 2-in-1」(編集部注:以下Inspiron 11 3000)は、1200ドル近かった「XPS 11」の核となる部分と、ノートPCやタブレットに変身させるための360度回転ヒンジをそのまま残し、500ドル以下にまで価格をそぎ落とした製品だ。
競合他社の製品と同じように、Inspiron 11 3000には明らかにエントリレベルの部品が用いられている。Dellは米国で2種類のモデルを販売している。1つはIntelのデュアルコアプロセッサ「Intel Celeron N2830」を搭載したモデルであり、もう1つはクアッドコアプロセッサ「Intel Pentium N3530」を搭載したモデルだ。これらのプロセッサは基本的に、ウルトラポータブルデバイスに搭載されている「Intel Atom」プロセッサの強化版であり、優れた電力効率と高いパフォーマンスを提供するようになっている。
これら2つのモデルの「販売価格」には50ドルの差がある(Celeron搭載モデルは450ドル、Pentium搭載モデルは500ドル)ものの、何度かプロモーションが行われており、本記事執筆時点ではCeleron搭載モデルが400ドル、Pentium搭載モデルは500ドルとなっている(編集部注:日本ではCeleron搭載モデルが4万9980円、Pentium搭載モデルが5万9979円)。なお、その他のスペックは両モデルとも同じであり、4Gバイトのメモリと「Intel HD Graphics」、500Gバイト(5400rpm)のハードディスクとなっている。
その価格を考えた場合、Inspiron 11 3000は格好の良いノートPCと言える。本体はプラスチック製であるが、離れたところから見るとアルミニウム製のようであり、作り自体も頑丈に感じられ、安っぽさはない。ヒンジ部分の作りがあるため本体は厚みがあるものの、それでも1インチ程度(21.2mm)でしかなく、幅は11.8インチ(約30.0cm)、奥行きは7.9インチ(約20.1cm)となっている。
重さは3.1ポンド(約1.4kg)であり重くはないが、比較的本体が小さいため、見た目よりは重く感じられる。ただ、この製品をタブレットとして手に持って使っていると、その重さを実感する。日常的にはノートPCとして使用し、たまにタブレットとして使用するのであれば、このデザインは最適なものと言えるだろう。
Dell Inspiron 11 3000 |
Lenovo Yoga 2 (11インチ) |
HP Pavilion 11 x360 |
|
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レビュー時の価格 | 500ドル | 450ドル | 475ドル |
ディスプレイ (解像度) |
11.6インチ (1366×768) タッチスクリーン |
11.6インチ (1366×768) タッチスクリーン |
11.6インチ (1366×768) タッチスクリーン |
CPU | Intel Pentium N3530 (2.16GHz) |
Intel Pentium N3520 (2.16GHz) |
Intel Pentium N3520 (2.16GHz) |
メモリ | 4Gバイト DDR3 SDRAM 1333MHz |
4Gバイト DDR3 SDRAM 1333MHz |
8Gバイト DDR3 SDRAM 1333MHz |
グラフィックス | Intel HD Graphics 32Mバイト |
Intel HD Graphics 32Mバイト |
Intel HD Graphics 32Mバイト |
ストレージ | 500Gバイト HDD (5400rpm) |
500Gバイト HDD (5400rpm) |
500Gバイト HDD (5400rpm) |
光学ドライブ | 非搭載 | 非搭載 | 非搭載 |
ネットワーク | 802.11b/g/n、 Bluetooth 4.0 |
802.11b/g/n、 Bluetooth 4.0 |
802.11b/g/n、 Bluetooth 4.0 |
OS | Windows 8.1 (64ビット) |
Windows 8.1 (64ビット) |
Windows 8.1 (64ビット) |
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