Mozillaは、「Firefox」ユーザーに対して広告を表示する実験の範囲を広げ、第2段階に突入しようとしている。最終的に、Googleからの収入への依存を減らすのに役立つかもしれない動きだ。
「Directory Tiles」と呼ばれるこのプログラムの第1段階では、ユーザーがFirefoxで新しいタブを開くと、広告やおすすめのコンテンツがタイル状に並んだサムネイル画像の形で表示されたが、それは新規のFirefoxユーザーのみが対象だった。しかし、第2段階となる改良型のタイルは、既存のFirefoxユーザーが対象となる。Mozillaのコンテンツサービス担当バイスプレジデントを務めるDarren Herman氏は、新しい機能により、パブリッシャーは、ユーザーがこれまでに目にしたサムネイルを、もっと興味をそそりそうなサムネイルと交換できると説明している。
Directory Tilesプログラムは、Mozillaに一息つく余裕を与える可能性がある。デスクトップブラウザの使用率におけるシェアは低下しており、モバイルブラウジングにおける存在感は極めて小さいため、Mozillaには課題を推し進める新たな手段が必要だ。
Directory TilesはMozillaが独自に選んだリンクだが、改良型タイルは、ユーザーがこれまでに見たリンクを修正する。サイトの内容を十分に表していないと思われる自動作成されたサムネイル画像(ログイン画面など)を表示するのではなく、見た目が良くてもっとうまく機能する画像を表示するのだ。
広告やおすすめサイトの表示は、Mozillaにとって重要な門出だ。非営利団体のMozillaは、今のところ収入の大半をGoogleから得ている。FirefoxユーザーがトラフィックをGoogleに送ると、検索広告収入がMozillaにもたらされる仕組みだ。だが、広告は、さらに幅広い新しい収入源となる可能性を持っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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