インターネットユーザーから邪魔者扱いされているタイプの広告を開発した男性が、そうした広告を開発したことを謝罪している。
嫌われ者のポップアップ広告は、すべてのウェブ利用者にとって邪魔で迷惑な存在だが、これをコード化したのがEthan Zuckerman氏だ。同氏は、ウェブホスティングサービスを手がけるTripodのプログラマーだった1990年代半ば、ポップアップ広告の開発に取り組んでいた。米国時間8月14日付のThe Atlanticに掲載されたコラムで、同氏は、こうした広告形態を作り出したことに対して、少なくともある程度の責任を取り、その経緯を説明しようとしている。
ポップアップ広告は、大半のウェブサーファーから嫌われているかもしれないが、われわれが毎日利用しているインターネットコンテンツに対して誰が支払いをしているかという問題に結びついている。広告は、すべてのサイトとわずかばかりの情報に対価を払わずにウェブを利用するため、直視しなければならない(そして、不満を言わずにはいられない)必要悪と見なされることが多い。だが、目にする広告が増えると、広告について不満を漏らすことが増える。そこで生まれたのがポップアップ広告だ。
Zuckerman氏は、ポップアップ広告の誕生について説明する中で、Tripodの資金源となり、同社が1998年にLycosに買収されるきっかけとなったビジネスモデルが広告だったと述べた。
「その過程で、広告主のツールキットの中でも最も嫌われているツールであるポップアップ広告を開発するに至った。それは、ページに直接掲載せずに広告をユーザーのページと結びつける方法だった。広告をページに直接掲載すると、自社ブランドとページのコンテンツとの関連を示すことになるのでは、と広告主は心配していた。具体的な話をすると、ポップアップ広告を思いついたのは、大手自動車メーカーのバナー広告がアナルセックスを賛美するページに掲載されてしまい、そのメーカーがあたふたしていたときだ。私は、新しいウィンドウを開いてそこに広告を掲載するコードを作成した。申し訳なく思っている。意図は間違ってなかったのだが」(Zuckerman氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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