「Mac OS X 10.10 Yosemite」の新しい「Notification Center」は、「Today」ビューとウィジェットの両方が追加されたことで、以前よりずっと便利になるはずだ。筆者はこの数週間Yosemiteを使用しているが、むしろ同OSは、Notification Centerのアップグレードによって「Windows」のはるか先へと進んだ。「Windows 8」のライブタイルが通知をチェックする優れた方法だという人にとっては、話は別だが(ちなみに筆者はそう思わない)。
確かに、「Mac OS X Mavericks」もNotification Centerを備えており、スワイプするか右上のボタンをクリックすることで、画面の右側からスライドアウトするウィンドウにアクセスすることができた。Yosemiteも同様の機能を備えており、通常の最新情報がすべて表示されるが、新しいTodayビューとAppleのコアアプリのウィジェット(将来的にはサードパーティーソフトウェアのウィジェットも)の両方が追加され、より多くの情報を手軽に入手できるようになる。
Mac OS X MavericksのNotification Centerは、画面右上に表示されるトースト通知機能(ポップアップ表示され、一定時間経過後に消滅する通知)と最新の通知を追跡するサイドバーを備えており、効果的に動作する。例えば、トースト通知から直接「iMessage」に返信することもできるし、トースト通知の中から、受信した「FaceTime」通話に応答し、iMessageで返事をすることもできる。
これらは便利なツールだが、Mavericksの通知をすべて追跡するサイドバーセクションは、多少便利さで劣る。最新のメッセージや未読の電子メールなど、さまざまなアプリからの情報が表示されるのは良いが、リスト風のデザインのせいで、筆者はサイドバーをほとんど利用していないことを認めなければならない。
幸い、Yosemiteでは、Notification Centerの利便性が大幅に向上している。トースト通知の使用が可能で、見逃したメッセージをサイドバーで閲覧できるほか、上部にTodayビューを表示するためのタブが新たに追加された。
Todayビューはカレンダーやソーシャルネットワーク、リマインダーなどと連携して、ユーザーの1日の概要をまとめ、一目で分かるように表示する。会議や予定、「Reminders」アプリで設定したリマインダー、ユーザーがいる場所の現在の天気を把握することができる。また、今日が誕生日の人も表示されるので、誰にメッセージを送信すればいいのかも分かる。これらすべてが、すっきりとしたデザインのインターフェースに、カテゴリごとにわかりやく分割されて表示されるため、一目で簡単に内容を理解できる。
サイドバー通知の利便性を高めるのは、ウィジェットの追加だ。以前は「Dashboard」に追いやられていたが、Yosemiteでは、カレンダーや天気、株価、世界時計、ソーシャルネットワーク、計算機、リマインダーといった中核的なAppleウィジェットを追加できるので、Notification Centerを離れることなく、直接対応することができる。これらはすべて、リリース時にYosemiteに搭載される予定だ。
Appleによると、2014年秋のYosemite提供開始と同時に、サードパーティーアプリ開発者のウィジェットを「Mac App Store」から入手し、追加できるようになるという。
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