小売店の購買データと連携したクーポン発行などの事業を展開するカタリナ マーケティング ジャパンは、7月10日に都内で発表会を開催し、スーパーマーケットやドラッグストアなどにおいて、レジでクーポンを見せなくても対象商品の購入でポイントがもらえるというクーポンアプリ「カタリナアプリ」(iOS、Android)の提供を開始したと発表した。流通大手のイオンが展開する電子マネー「WAON」のポイントサービス「WAONポイント」と連携し、イオングループが展開する全国1600店舗で利用できるという。アプリの利用は無料。
カタリナアプリは、事前に利用する店舗とポイントカードの情報をアプリに設定しておけば、対象店舗で使えるクーポンをアプリ上に表示する。使いたいクーポンを選択しておくと、対象店舗で登録したポイントカードを提示して買い物をすれば、自動的にポイントが貯まるのだという。
イオングループの店舗で利用したい場合には、「WAON」の会員番号を登録しておくと、クーポン対象商品の購入に応じて「WAONポイント」が貯まる仕組みだ。ユーザーは紙のクーポンを持ち歩いたり、有効期限を気にしたり、出し忘れたりすることがなくなり、空き時間にスマートフォンでクーポンを選択しておくことで効率よく買い物が楽しめる。
デジタルセールスディレクターの草柳明夫氏によると、7月10日時点でのクーポン対象商品は75商品で、今後対象商品数や提携店舗数を増やしながら早期に100万ダウンロードを達成したいとしている。イオンとの取り組みでは、店舗ごとの商品販売状況と連携し、表示するクーポンのラインナップを最適化することで、クーポン対象商品が店頭で販売していないといった機会損失を回避するのだという。カタリナ マーケティング ジャパンとイオングループは、顧客の購買行動の分析に基づいた店頭レジにおけるクーポン発行で長年協業しており、デジタル分野でも連携を深めていきたい考えだ。
発表会にはイオンリテール 営業企画本部で電子マネー事業を統括する宮本 亨氏が登壇し、WAON事業の現状と今後の展開について説明。「イオンが持つ顧客の購買情報などのビッグデータを活用したマーケティング展開を今後はEコマースやスマートフォンアプリなどデジタル分野にも拡大していく。WAONとアプリを活用しながらリアルな店舗とデジタルを融合した展開を進めるべく、カタリナと連携を深めていきたい」とコメントしている。
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