グーグル「Android Auto」の第一印象--車とAndroidの統合システム

Wayne Cunningham (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2014年07月02日 07時30分

 Googleが開発者会議Google I/O 2014の壇上で行った新しい「Android Auto」統合システムのデモから判断すると、「Android」ユーザーは簡単でスムーズなナビゲーション体験を期待してもよさそうだ。ほかにも音楽の再生やメッセージングなどの機能が搭載されており、サードパーティー開発者から多数のアプリが提供される可能性もある。

 Android Autoは、自動車のダッシュボードにAndroid OSを埋め込んだものではなく、スマートフォンをコンピューティングプラットフォームとして、自動車のLCDと操作装置をインターフェースとして使用するものだ。自動車と連携させるために、運転手はAndroidスマートフォンを自動車のUSBポートに接続し、Bluetoothでペアリングする必要がある。

 大半の機能は「Google Voice」から操作でき、音声命令はスマートフォンによって処理される。「CarPlay」のようなアイコンベースのインターフェースではなく、Android Autoは関連があると判断した情報を表示する複数のパネルを使用する。ただし、画面下部にはアイコンが配置されており、これらはナビゲーション、電話、オーディオへのショートカットとして機能する。

Googleの衛星ナビゲーション

 Android Autoで最も成功している機能は、以前からGoogleの強みだったナビゲーションのようだ。デモ担当者は車内のボタンから有効化された音声命令で、Google Voiceにサンフランシスコのデ・ヤング美術館の開館時間を尋ねた。車載スピーカーからGoogle Voiceの答えが返ってくると、デモ担当者は「そこまでの道案内を頼む」とだけ言った。すると「Google Maps」が起動して、同美術館へのターンバイターンのルート案内が表示された。これで、美術作品を鑑賞して、心が洗われるような午後の時間を過ごせるだろう。

 地図と道案内情報は、クラウド上で計算され、Androidスマートフォンが受信し、車載LCDに表示された。

 Android Autoのナビゲーション機能で最も印象的なことの1つは、デモ担当者が一度も住所を言う必要がなかったことだ。これは、関連する住所とともにスマートフォンに保存された連絡先でも効果的に機能するはずだ。現在、「Joeに電話」と言うだけで車内から電話をかけられるが、それと同じくらい簡単に「Joeの家まで案内して」と命令できるようになるだろう。もちろん、この機能が適切に動作するためには、Googleがユーザーの行きたい場所を実際に見つけられることと、正確な住所が関連付けられていることが必要だ。

 現行のGoogle Mapsと同様、Android Autoも交通情報を表示できる。

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