Googleは米国時間6月25日、「Android TV」という新しいテレビセットトップボックス関連のイニシアチブを発表した。顧客に対するエンターテイメントの中心的ハブになることを目指す、同社最新の取り組みの1つである。
Googleは、スマートフォンやタブレットがテレビと互いに通信して、ビデオ検索や再生の制御、ビデオゲームの操作といったさまざまな処理を行うソフトウェアを開発したことを明らかにした。テレビをスマートウォッチで制御することもできるという。
Google幹部のDave Burke氏は、「テレビは急速な勢いでスマートになり、(他の端末との)接続が進んでいる」と述べた。
この動きは、同社のソフトウェアとサービスをコンピュータ、タブレット、スマートフォン以外にも拡大しようというGoogleの取り組みの一環である。たとえば同社は25日、サンフランシスコで開催されている同社の開発者会議Google I/Oにおいて、ウェアラブル機器や自動車などを対象とした取り組みを説明している。
GoogleはAndroid TVを擁してパートナー企業とともに、インターネットとテレビと接続を目指すApple、Amazon、Rokuといった多数のライバル企業との競争を熾烈化させることになるだろう。
今回の取り組みは、Googleがこれまで推進してきた中でも規模の大きなものだが、初めての試みではない。Googleは2010年の「Google TV」で、初めてテレビ事業への参入を図った。Google TVは、テレビ番組表に簡単にアクセスし、テレビからウェブに完全にアクセスすることを可能にする独立したソフトウェアパッケージだったが、取り組みは失敗に終わった。そして2013年、「Chromecast」で再度参入を試みた。Chromecastはテレビに挿し込むドングルで、コンピュータ、タブレット、スマートフォンから音楽、ビデオ、写真をテレビ画面に映し出す。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス