Googleは同社のオンライン音楽サービス「Play Music」のデモを行い、オーディオ統合機能を披露した。壇上のデモ担当者はGoogle Voiceを使って特定の楽曲やプレイリストを要求したほか、車載タッチスクリーン上のグラフィックインターフェースも使用した。再生中の画面には楽曲情報が表示され、スマートなグラフィック処理も施されている。この再生インターフェースは、ローカルに保存された音楽ライブラリもサポートするはずだ。
Android Autoは開発者に開放される。その一例が人気のインターネットラジオアプリ「TuneIn Radio」だ。基調講演中に同アプリのアイコンがスクリーンに表示された。開発者はAndroid Autoとの連携機能を自分の音楽アプリに追加できるようになる。
Googleはデモを行わなかったが、Android AutoはGoogle Voiceでの電話の発信と受信をサポートするはずだ。その代わりに、同社はAndroid Autoのメッセージング機能を披露した。デモ担当者がテキストメッセージを受信すると、Autoがその内容を読み上げ、デモ担当者が返事を口述した。新着メッセージを知らせる通知を除けば、テキストメッセージングに視覚的な要素はなかった。当然ながら、安全に配慮してのことだろう。
GoogleがAndroid Autoの初披露の場でデモを行った機能が限られていたことを考えると、同システムの成否は開発者サポートによって決まりそうだ。GoogleはAndroid Autoのソフトウェア開発キット(SDK)を発表した。開発者はこのSDKを使って、アプリを車内で使えるようにカスタマイズすることができる。その後の会話の中で、Audiのインフォテインメントシステム担当チーフアーキテクトのMathias Halliger氏は、車内でどのアプリの使用を認めるかについて、最終的な決定権を持つのは自動車メーカーだと述べた。特定の車種向けのアプリが設計されることもあるかもしれない。
BentleyからKiaまで、さまざまな自動車メーカーがAndroid Autoを自社の自動車に搭載する予定だ。Googleは、初のAndroid Auto搭載自動車は2014年中に登場すると約束している。自動車業界のモデルアップデートのペースが比較的遅いことを考えると、Android Autoをサポートする新モデルはその後の数年間に少しずつ出てくると思われる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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