ソニーがCES 2014で初めて「SWR-10 SmartBand」を発表したときには、かなりの驚きを感じたことを告白しなければならない。
見た目はごく標準的なフィットネストラッカーだったが、ソニーモバイル代表取締役社長の鈴木国正氏によれば、これは「スマートウェア」であり、「Lifelog」アプリと組み合わせて使って、ユーザーの「エンターテインメント、コミュニケーション、アイデア、レコメンデーション」を支援するものだという。
正直に言って、最初は少し混乱させられた。SmartBandとLifelogアプリを2週間使ってみて、その混乱が少しは収まったが、まだ消えたわけではない。
この手首に取り付けたデバイスは、確かにフィットネス記録機能も備えているが、ソニーがSmartBandで目指している最終的な目標は、Fitbit製品やJawbone製品の市場と競争することよりも、もう少し野心的なものだ。Lifelogアプリと組み合わせることによって、ソニーは生活すべてを記録するデバイスを目指している。
SmartBandは米国やオーストラリア、英国などで発売されている。米国での価格は99.99ドル。日本では5月23日から発売されている。価格は9800円。
ソニーのSmartBandの中心となるのは、USBメモリサイズで、わずか6gの小さなトラッカーである「コア」だ。「Fitbit Flex」に似た形で、コアはシリコン製のリストバンドにぴったりはまる。コアのデザインは極めてシンプルだ。少しカーブした白いプラスチックのボディには、一方に充電用のMicro USBポートがあり、もう一方にはボタンが1つと、その横に小さな白いLEDライトが3つついている。
シリコンのリストバンドには、コアのボタンに合わせた小さな突起と、バンドを通してライトの明かりが見えるよう開いた3つの小さな穴がある。シリコンが柔らかく、コアの方向を間違って入れてしまっても気づかないことがあるため、注意をした方がいいかもしれない。
ボタンはSmartBandの日中モードと夜間モードを切り替える際に使用し、どちらのモードかはライトの光り方で見分ける。ボタンを2度押しすると、「Life Bookmark」が追加される。これについては後ほど説明したい。
バンドを止めるには、ソニーのロゴが入った丸いバックルに付いている、2つの金属の金具を使う。残念ながら、バンドに関して高級感が感じられるのはこのバックルだけで、それ以外は面白味のないラバーストラップになっている。SmartBandには、ブラック、パープル、イエロー、ピンク、ホワイト、ダークグリーンなどの色が用意されている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」