Jawboneの新製品「UP24」(149.99ドル)は、同社の主力フィットネス活動量計「UP」をさらなる高みに押し上げたものであり、先代よりも改良され、必要性が高かったBluetoothによる無線同期も可能になった。また、Jawboneはモバイルで使用するコンパニオンアプリも強化した。UP24では、一人ひとりに合わせた、示唆に富んだアドバイスが提供されるようになっており、インターフェースも非常によく出来ている。素晴らしいことに、同社はUPの軽くて快適なデザインを台無しにすることはなかった。
ただし、初代モデルに感じた大きな不満の1つは、今回も解消されていない。UP24は、一目で数字が分かるまともなディスプレイを備えておらず、この一点の不満だけで、全体の魅力が大きく損なわれてしまっている(デバイスがかさばり過ぎないようにしながら、画面を追加することは可能なはずだ)。また、初代UPは多くの「Android」デバイスでも利用できたが、UP24は現時点ではAndroidにはまったく対応していない(ただし、この状況は改善されることになっている)。UP24は満足できる出来になっているにも関わらず、筆者がもっともバランスが取れたハイテク健康デバイスとして、Fitbit「Force」を選ぶのは、これが理由だ。FitbitのForceは値段も安く(129.95ドル)、UP24が持つような欠点はない。
UP24を初めて見たときの筆者の反応は、「これは本当に新製品なのだろうか」というものだった。なぜなら、Fitbitの製品が「Flex」から「Force」になった時と同じように、UP24も先代とほとんど同じデザインだったからだ。初代UPと同様に、UP24も薄いブレスレットスタイルのデバイスで、手首に巻いて1日中着けていることを想定している。UP24も表面がゴムに似た材質になっており、敏感なモーションセンサや活動データを処理する部品を覆っている。
UP24の波打った表面は、ハイテク部品を水がかかる事態や高い湿度から保護している。このため、デバイスを着けたままシャワーを浴びたり、皿洗いをしたり、強い雨の中を歩いても心配する必要はない。また、UP24は、UPの独特で非常に快適な留め具のないデザインを受け継いでいる。
UP24は留め金などを使って留める必要はなく、そもそも丸くつながってさえいない。その代わり、デバイスの2つの端は一部が平行に重なっており、本体自体がバネ状になっていて、柔らかく手首を締めるようになっている。従来の時計のストラップを別にすれば、これは筆者が使ったことのある中でもっとも人間工学的に優れたリストバンドのデザインであり、装着もしやすい。また、留め金が外れる心配もないし、Forceのようになくしてしまう可能性も低いだろう。
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