SmartBandのよいところは、2種類のサイズのバンドが付属していることだ。正しいサイズのものを購入する必要がある「Jawbone UP」や「Jawbone UP24」とは違い、ソニーは最初から大小2つのオプションを同梱している。
SmartBandは防水だが、これはバンドに組み込まれている時だけでなく、コア単体でも大丈夫だ。Micro USBポートが付いていることを考えると、これは驚くべきことだろう。防水の水準はIP58だが、これは「防じん」性も備えており、水深1メートルのところに長時間沈めておいても支障がないことを意味している。
最後に、SmartBandの上面はタップに反応するようになっている。このタップ機能にはアプリを割り当てることができる。例えば、「スマートフォンを見つける」ためにスマートフォンを鳴らすコマンドや、メディアプレイヤーの曲を変える機能を割り当てられる。
なによりもまず、SmartBandを使うには、ペアになるデバイスに2つのアプリをインストールする必要がある。このアプリはAndroid 4.4(開発コード名「KitKat」)以降でしか動作せず、Bluetooth 4のLow Energyモードを必要とする。この要件を満たせない場合、SmartBandは平凡なブレスレットにしかならない。
その2つのアプリとは、ソニーのSWR10接続アプリとLifelogだ。後者がこのSmartBandのすべての機能を提供するものである一方、SWR10アプリはSmartBandのすべての設定を行うもので、両方のアプリが必ず必要になる。(少し複雑だが、当然、身長や体重などの個人情報の設定はLifelogで行う)。
このデバイスは接続にBluetoothを使い、NFC(近距離無線通信)も持っている。コアの部分をNFCをオンにしたスマートフォンに接触させると、直接Google Playストアが起動し、「スマートコネクト」アプリがダウンロードされ、使い始めることができる。
タップによる操作に加えて、SmartBandには振動によるアラーム(JawboneやFitbitの機能に似たもの)や、スマートフォンとのBluetooth接続が失われた際に振動して知らせる、オプションの接続範囲外アラートなど、いくつかの気の利いた機能がある。後者の機能は、スマートフォンを置き忘れてしまうのを防止しようというものだ。また、着信やアプリのアラートをSmartBandに送信することもできる。ディスプレイがないので、ユーザーの注意を引くには振動を使うしかない。このため、何でも通知するのではなく、重要なものだけを1つか2つ選んで設定することをお勧めする。
Lifelogのインストールが終わると、プロフィールを作成して、生活すべての記録を始めることができる。手順は非常にシンプルで、年齢、身長、体重、性別などいくつか重要な情報を入力するだけだ。歩行時とランニング時の歩幅は手動で設定できるが、アプリで自動的に計測することもできる。
では、Lifelogでは何ができるのだろうか。実際できることは多い。今ではごくあたりまえになった睡眠記録や歩数の記録は当然できる。これらはフィットネストラッキングの基本だ。Lifelogは他に、ランニングと燃焼カロリーも記録できる。これらはSmartBandデバイス単体で記録できる情報だが、アプリは他の情報も記録している。
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