同社は、基調講演の後半に、マーケティングの自動化を実現する新サービス「ExactTarget Marketing Cloud」(日本語バージョン)を正式に発表し、販売を開始した。あらゆるチャネルからの顧客情報を一元管理し、顧客一人一人に最適なコンテンツを配信できるようにするサービスだ。
ユーザー事例として、アパレル企業のバーニーズが登壇。バーニーズジャパンの社長、上田谷真一氏が、来日した米Salesforce.comのExactTarget Marketing Cloud担当のシニアバイスプレジデント、リー・ホークスレイ氏と対話する形式のセッションを実施した。
「世の中の人がまだ認知していないギョッとするようなファッションの提供を心がけている」と上田谷氏。テクノロジでも、挑戦的な選択をしようと考えたという。
バーニーズでは、人によっては1人の社員が50人から100人の顧客を担当しているという。場合によっては、クローゼットを全てを把握しており、ダイレクトメールが好きか嫌いかなど事細かに情報をつかんでいるとのこと。従来は各担当者のノートに収まっていたこうした情報をクラウド上で管理する。
ExactTarget Marketing Cloudを利用して、今後、各顧客に対して異なるプロモーションを展開していく考えだという。
最後に、セールスフォースとLINEが、ExactTarget Marketing CloudとLINEを連携させることでパートナーシップを締結したことを明らかにした。
利用対象はマーケティング担当者で、ユーザーの承認を得ることで、LINEアカウントをExactTarget Marketing Cloud内のユーザープロファイルにリンクさせることができるようになる。
ExactTarget Marketing Cloudに格納されている位置情報などのプロファイルデータに基づき、LINEフォロワーのセグメント化やターゲティングを通じた付加価値の高いコンテンツの提供が可能になるとする。LINEフォロワーとの動画や画像を交えたワンツーワンのコミュニケーションにより、顧客エンゲージメントを促進するのが狙いとした。
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