Appleは、「iPad Air」のさまざまな利点をユーザーにもっと詳しく知ってもらいたいと考えている。
Appleは米国時間5月25日、同社の「Your verse」キャンペーンの一環として、iPad Airの新テレビCM2種類を開始した。このマーケティング活動は1月に開始されたもの。そのときに制作されたテレビCMには、映画「いまを生きる」でのRobin Williams氏の独白の一部が使われていた。
その最初のテレビCMの中で、Williams氏は「その力強い演劇は続く。そして、君もその一編に貢献できるかもしれない」と抑揚を付けて言う。そして、同氏とAppleは、「あなたの一編はどのようなものになるのだろうか」と問いかけていた。
Appleは5月25日夜のゴールデンタイムに放送された新しいテレビCMで、その問いかけに答えた。前回の広告と異なり、今回のテレビCMには、翻訳機能の使用例を示す場面を除いて、言葉を発するシーンは含まれていない。その代わりに、クラシック音楽がBGMとして流れており、登場人物が日常生活を営むシーンが流れる。もちろん、登場人物はiPadを使っている。
Appleの多くの広告と同様、同社の今回のテレビCMもマーケティングというより短編映画のような印象を与える。テレビCMの1つには、クラシック音楽の指揮者兼作曲家であるEsa-Pekka Salonen氏が登場する。Salonen氏は、ロンドンのフィルハーモニア管弦楽団で首席指揮者と芸術顧問を務めるほか、ロサンゼルスフィルハーモニー管弦楽団の名誉指揮者でもある。テレビCMの中で、同氏はさまざまな場所を旅しながら、iPad Airを使って作曲する。
2つ目のテレビCMには、聴覚障害を持つ紀行作家のCherie King氏が登場する。King氏はiPad Airを携えて飛行機で世界中を旅行し、写真撮影や会話の翻訳、「FaceTime」通話、ブログ記事の執筆をする。
King氏はAppleのサイト上で、「iPadのおかげで、私はより冒険的で自発的な旅行者になった。そして、私はまさに出発しようとしているところだ」と述べている。
両CMについて、Appleは30秒と60秒のバージョンを制作した。ユーザーはAppleのサイトや「iTunes」を通して、Salonen氏やKing氏のことをもっと詳しく知ることもできる。
Appleは6月2日からWorldwide Developers Conference(WWDC)を開催する。しかし、新型タブレットを秋に発売する同社の近年の計画を踏襲して、WWDCでは新しいiPadを発表しないとみられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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