日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は5月15日、法人向けのミニデスクトップPC、LTE対応のタブレット、インクジェットプリンタなどを発表した。
「EliteDesk 800 G1 DM」(HP Directplus価格:税抜きで8万5000円~)は、幅34mm×奥行177mm×高さ175mmのコンパクトな筐体に、省電力、管理性、セキュリティのフルスペックを兼ね備えたデスクトップPCだ。ディスプレイポートを2つとVGAポートを備え、3画面の出力を標準でサポートする。
低消費電力型のインテル Celeron、Pentium、Core i3、Core i5、Core i7 Tシリーズから選択でき、通常消費電力8W以下(Core i3-4130T、SSD搭載時)の省電力を実現した。また、ハードディスクの暗号化、デバイスのアクセス制限、パスワード管理など、充実のセキュリティ機能を同一GUIで提供する「HP Client Security」を標準搭載する。
オプションを利用してモニタやデスクの天板下に収納でき、本体の設置スペースを省ける。省スペース性を活かしてオペレーター用の端末や、店舗で使用するPC、キオスク端末など組み込みにも利用できる。5月15日より発売する。また、2Gバイトメモリモデルを8月上旬に発売予定で、その場合のHP Directplus価格は7万9000円を予定している。
Windows 8.1搭載タブレット「HP ElitePad 1000」は、薄さ9.2mm、重さ約650gの薄型軽量ボディに、1920X1200ドットの高解像度10.1インチIPS液晶タッチパネルを搭載する。米軍の調達基準「MIL-STD-810Gテスト」をクリアする優れた堅牢性を備える。
プロセッサには4コア/64bitのインテル Atom Z3795を搭載。通信モジュールには、KDDIとNTTドコモのマルチバンド対応のLTE通信モジュールを搭載したモデルをラインアップしている。ラインアップと価格は、HP ElitePad 1000 G2 WiFiモデルが6万9000円~、HP ElitePad 1000 G2 for auが11万4000円~、HP ElitePad 1000 G2 for DOCOMO11万4000円~で、いずれも6月下旬に発売予定だ。
アルミニウム製ユニボディをベースに、ガラス面に薄くて剛性の高いCorning Gorilla Glass 3を採用したもので、外観は従来機種「HP ElitePad 900」と変わらない。しかしプロセッサは2コアから4コアへ、ディスプレイの反射は12%削減、輝度は8%アップして屋外でも見やすくするなど、「中身は劇的に進化した」(日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括部 パーソナルシステムズ事業本部 コマーシャルビジネス本部 モバイルビジネス部 部長の村上信武氏)。
「あえて変えていない」という理由は、HP ElitePad 900から買い換えても手持ちの純正のオプションを使用できるようにするためだ。バーコードスキャナと磁気カードリーダを搭載したリテールジャケット、ElitePadをPOSレジとして利用できるリテールドッグ、指紋認証やスマートカードに対応したセキュリティジャケットなど、豊富な拡張ソリューションとの組み合わせによって幅広い業務で活用できるとしている。
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