このほかに5万5000円~の低価格タブレット「HP Pro Tablet 610 G1」を追加し、ラインアップを強化する。HP Pro Tablet 610 G1は、1920X1200ドットの高解像度10.1インチIPS液晶タッチパネル、4コア/64bitのインテル Atomプロセッサ Z3795(Windows 8.1 Proモデル)など、上位機種と同等の基本性能を備えた、Windows 8.1搭載タブレットのスタンダードモデルだ。シンプルな構成ながら、microHDMI、microUSB、microSDXCなど豊富な拡張ポートを備える。
64bitプロセッサ(Atom Z3795)、4Gバイトメモリ、64Gバイト SSDを搭載したWindows 8.1 Pro搭載モデルと、32bitプロセッサ(Atom Z3775)、2Gバイトメモリ、32バイト SSDを搭載したWindows 8.1搭載モデルを用意する。なお、HP Pro Tablet 610 G1はHP Client Securityを搭載しない。
HPのクライアントPCには通常、1万円相当のセキュリティソフト「HP Client Security」がプリインストールされる。HP Client Securityは、IDとパスワード、デバイスアクセス、データを強固に守るという。
さらなるセキュリティ強化のニーズに応えるため、WinMagicのデータセキュリティ一元管理ソリューション「Secure Doc for HP」のライセンスを販売する。
HP Client Securityで暗号化したデータをそのまま管理できるのが特長で、復元機能やRAID環境の暗号化をサポートする。
発売は6月下旬。1~499ライセンスまでは税抜き1万500円。ライセンス数によって価格は異なる。
国内における1月~3月期の出荷台数は、全体(個人と企業)で前年比成長で33%増。中でも企業向けは43%増と大きく伸びた。「国内のPC市場はすごくよかった。嬉しい悲鳴で、ご迷惑をおかけせずいかに円滑に製品を提供するかに追われた過去3カ月間だった」(日本HP 代表取締役 副社長執行役員 プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏)と振り返った。
この上昇トレンドは、消費増税前の駆け込みとWindows XPからのリプレース需要がポイントとなったもの。4月以降のマーケットはスローダウンするとの見方もある。一方で、まだ600万台のWindows XPからの買い換え需要があるとも言われており、「まだまだ上がり目はある。あわせてタブレットという新しい分野の成長が見込まれる。市場を読んで、力をいれていきたい」(岡氏)と語った。
HPでは、今後のITデバイスのニーズは「セキュリティ」「価格」に加えて「管理工数」が重要になってくると見る。また、ワークスタイルに応じたさまざまなニーズが高まっており、「一概にWindows PCでいいという時代ではない。Windows、Android、Chromeもラインアップに持たないといけない」(岡氏)と説明する。
HPは、管理のしやすさ、セキュリティを基本とし、デスクトップPCやミニPC、ノートPC、タブレットなど多彩な製品ラインアップ、マルチOS、POSなどのソリューション、プリント事業によって事業を拡大していく方針だ。
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